Hiro
2026年5月中旬,妻と私は,絵手紙教室※1と科学教室※2の実施に関する打ち合わせで,とある高級老人ホームに,Yさんと一緒にお伺いしました。
入所するだけで数千万円から1億円以上が必要という超高級老人ホームです。
Hiro
と,知り合いのYさんから説明を受けていました。今回,Yさんのご紹介によってこの老人ホームを訪問したというわけです。
Shige
ホームに着き,広い門を入ると,新緑の木々や美しい花々とモダンな池が調和した落ち着いた中庭が目に飛び込んできました。玄関へと続く長いポーチには日本風の雰囲気を思わせる大きな番傘や丸い窓,縁台,生け花などがありました。
Shige
インターホン越しに担当の方に名前を告げると,扉が開き,趣のあるレストランに通されました。ここでの雰囲気は,どこかのホテルをイメージしていただけるといいかなと思います。4人掛けの広いテーブルが続けて2つ並んでいて,そこに私たちの席が用意されていました。テーブルの中央に落ち着いたデザインで,30cmくらいの幅の細長い布が飾られていました。光が射しこんでくる,人の背丈より高い大きな四角い窓からは,3つ並んだ短い四角い水路から水が滝のように流れ出ている様子が見えます。後ろを振り返ると,丸い大きな窓に楓や竹などの植栽が風にゆらいでいるのが見えました。上を見ると,シックな色合いながらも格子模様と竹を基にデザインされている木製の天井になっていました。見るものすべてが,見る人に対して何か主張しているかのようです。
Hiro
私たち3人が並んで座って待っていると,黒色のハイヒールを履き,これも黒色のレースの上品な服を着た背の高い若い女性Aさんとフォーマルな服装をした施設長Bさんが我々の向かい側に座りました。それぞれの名刺交換の後,打ち合わせが始まりました。施設長Bさんによると,この施設には年齢の割には,絵や習字が上手な方が多いというお話でした。打ち合わせの途中に,コーヒーとお茶菓子を頂きました。運んで来たのは,老人ホームのユニホームを着た女性の方でした。会議が終わる頃に,Aさんから,
科学教室で実施できる授業書と内容を書いたプリントを次までに用意して頂けますか。
と,言われたので,私は,
Hiro
と,返事をしました。1時間ほどの打ち合わせが無事終わり,私たちは帰路につきました。
私たちがあまり日常では経験しないような,すべてが上品でした。私たちの普段の生活には無い,圧倒されるような素晴らしい雰囲気でした。
Hiro
そう思って,次の日,2人で服を買いにいくことにしました。それなりの服装をしないといけないような,本当にそう思わせる施設とAさん,Bさんだったのです。

2026年6月,絵手紙教室のために妻と私は,教室開始1時間前に老人ホーム着くように家を出ました。絵手紙教室は,レストランで行うことが決まっていました。参加者の人数に合わせてテーブルをセットしたり,筆やはがき・絵の具などを置いたりしていました。妻と相談しながら忙しく準備をしていると,
と,声をかけて来る女性がいます。その女性は,そこの老人ホームのユニホームを着ていて,黒縁の眼鏡をかけ,長い髪を頭の後ろで結んでまとめられていました。また,白色の動きやすそうなスタッフが履いている靴と同じ靴を履いていました。「えっ,誰だろう,初めて会う人だしなあ,ここのスタッフの方かな?」と,ぼやっと考えていました。すると,その女性が私に,
科学教室で実施する授業書名が書かれた用紙は用意されていますか。
と尋ねられました。「えっ,Aさん!?」一瞬,目を疑いました。「まさか,あのAさん?」私の頭は,一瞬混乱しました。私はAさんを見ても信じられませんでした。前回会ったAさんとは,まったくの別人だったからです。今回のAさんは,老人ホームのユニホームを着ていました。行動も仕草も私がイメージするスタッフのイメージです。前回,会ったAさんのイメージではありませんでした。施設長のBさんも正装ではありませんでした。同じAさんなのに,私が思い描くイメージがどうしてこう違うのか不思議でした。私だけではなく,妻も同じようなことを感じていたと私に教えてくれました。

前回と今回,どうしてこんなにもAさんに対する自分のイメージが違ったのか,考えてみることにしました。私のイメージが大きく変化した理由は2つあるように思います。しかもその2つはお互いに絡み合っていて,単独では理由にならないと感じました。
理由の1つ目は,高級老人ホームというイメージです。私たちを含めて,一般の人にとっては,経済的な面でとても入りにくい施設であることを事前に知らされていて,私たちにとっては,何か得体のしれない施設であるという認識が基になっていたと考えられます。つまり,私はこの施設について具体的なイメージができていなかったと言えると思います。そこへ来て,ホテルのような施設だとわかって益々,高級であるというイメージが先行したのだと思います。
理由の2つ目は,服装です。私がイメージしたその中へ,きれいな装いをした背の高い,若いAさんが登場したというわけです。私は勝手に,いつもこんな素晴らしい服装で仕事をしているとばかり思っていました。実際は,そうではなかったのです。この施設の雰囲気とこのAさんの服装から,自分自身で勝手な素晴らしいイメージを自分の頭の中で作り上げていったのだと思います。
絵手紙教室で再びこの施設を訪れて,再度Aさんに出会って衝撃をうけました。あまりのギャップに,「どういうこと???信じられない!」と,なったのだと思われます。普段のAさん,Bさんの行動と姿を見て安心しました。と,同時に勝手な思い込みの恐ろしさを実感したのです。人を姿・形で判断してはいけないということと,服装はその人のイメージを作ることができるということを私は学びました。服装がいかに人間にとって大事なのか理解できたような気がします。
私は,今まで服装には無頓着でした。職場にジャージで行くことも多く,同じような服装で毎日過ごしていたように思います。今もそうです,以前と変わっていません。でもこれからは,自分の服装に気を付けようと思いました。世間でいうところの清潔感のある身だしなみは,相手に良い印象を与える大事なポイントだったのです。今回の件を通して,「人間は,ほぼ同じだな。施設もホテル並みにいいけど,それなりだしな」と,思えるようになりました。“ほぼ”同じ,という言葉が大事で,同じでは無いのです。この世の中には,本当に素晴らしい人がいることも事実だからです。
Hiro
私の義理のお母さんが入所している特別養護老人ホームは,一般の方が入れる普通の施設です。この施設は田舎の自然に恵まれた地域にあるからこそ,高級老人ホームにも負けないくらいの素晴らしい施設だとわかりました。自然環境の中に,広い敷地でゆったりとした空間があり,入所者は,同じ方言を使うスタッフに優しく介護されています。
Hiro
改めて,「人が持つ勝手なイメージは怖いな」と,つくづく思いました。「本当ではないのに,まるでホントのように錯覚してしまう。これから生きていく上で気をつけなくてはいけないことだ」と,思いました。このことは恋愛や結婚とも似ている気がします。異性に対して勝手な良いイメージを作り上げて,恋愛してしまう。そして,結婚までしてしまう。結婚してから相手のいろんなことがわかってくる。そんな感じではないでしょうか。
Hiro
最後は,変な終わり方になってしまいましたが,私がお伝えしたいことをあなたに伝わったでしょうか。これから先,あなたと私がいつ如何なる時も本当のイメージを描けるようになれば,と願って終わりにしたいと思います。(それは,無理なのかもしれませんね。笑)
Hiro
【言葉の意味】
絵手紙教室※1 ・・・妻は,老人ホームに入所しているお母さんにハガキを出すのに,花の絵に言葉を添えて送るようになりました。その数200枚以上です。すると,どんな花を見ても描けるようになりました。この頃はその花の描き方を教えて欲しいという方が増えてきました。なので,絵手紙教室を開いています。今回は老人ホームから絵手紙教室の依頼がありました。
科学教室※2 ・・・科学教室とは仮説実験授業をすることと同じ意味です。私のNPOを立ち上げた友人から仮説実験授業をして欲しいと依頼があり,青年障がい者サポートセンターという施設で科学教室を始めました。内容は,すべて仮説実験授業です。今回は老人ホームから科学教室の依頼がありました。
Hiro
Hiro
私のように高齢(2026年現在68歳)になってくると,
「一人で生活するよりも,パートナーと一緒のほうがより楽しいのではないか!」
と,私は思います。
実際,私たちは,2人で会話をしたり旅行をしたりして楽しんでいます。
Hiro
そんな相手がいなければどうするのか?
そんなとき,<相手を見つける‼>方法が,あります!
Hiro
今では,ネットワークを使えるので自分の相手を見るけるハードルは低いかもしれません。例えば,下のサイトを使うことも私は,アリだと思いますが,どうでしょうか?
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