ヒロじい教えて!恋愛と愛について
じいじ、こんにちは。お赤飯を持ってきたよ。
じゅん君、今日はどうしたの、何かいいことがあったの?
うん、らんちゃんが高校に受かったの‼
それは良かった。お祝いだね。
ママがじいじとばあばに食べてくださいだって。
ありがとう。いただくよ。
じゅん君は、もうすぐ中学生だよね。ガールフレンドはできたかい。
そんな人いないよ。
好きな人はいるかい?
まあね。
じいじは昔、好きになった人がたくさんいたよ。
えー、ばあば以外にも好きな人いたの?
それはいるさ。ばあばも好きな男の人がいたと思うよ。
ふーん、そうかなあ。
じいじは、若い頃『愛って何だろう?』と考えたことがあってね。最初は、女の人を好きになったらそれが『愛』なのかなあ、と思ってたんだ。でもそれは間違いだと教えてもらった。
「愛」って何なのか。教えてほしいな。
男のじゅん君にとって、これは大切なことだからお話しておくよ。いいかい。
うん。
じゅん君がこれから成長したとき、誰かを好きになるかもしれない。じゅん君が好きになった人が、たまたまじゅん君を好きになる場合もあるかもしれない。そして、その人とお付き合いをするかもしれない。俗に言う恋愛のはじまりだね。ここで大事なことは、恋愛は「愛」のはじまりであって、まだ「愛」とは言えないことを知っておいてほしいんだ。
恋愛と「愛」は違うってこと?
そうだよ。
いいかい。世の中の映画や小説は恋愛を描いているのであって、愛を描いているのでは決してない。恋愛をしている2人は、何かの理由で会えないときは会いたいと強く思うだろうし、相手が恋愛の対象者以外を好きになったりすると嫉妬をしたり、怒ったりすることがある。恋愛をしている2人の相手に対する気持ちは、激しく燃え上がっていると表現してもピッタリだと感じられる。反対に「愛」は、激しく燃え上がるようなものではない。恋愛よりもずっと落ち着いていて、相手のことを深く考える様子によく似ている。
たとえ話をしよう。貧しい子どもが食べものもなく、通りすがりの人に物乞いをしているところをじゅん君、あなたが見たとしよう。あなたは、その子どもをかわいそうに思い、何かしてあげたいと考えるだろう。ふつうの人であれば、このような感情を抱くのは、ごく当たり前だよね。しかし、ほとんどの人は考えるだけで実際には行動に移さない。なぜなら、その子どもを本当に救うのは、その人にとってとてつもなく大きな仕事になるからだ。その人に家族がいたとしたら、その人に年老いた父母がいたとしたら、どうだろうか。救う行動ができるだろうか。その子どもを救うことをその人が実際に行動に移したとしたら、その行動を続けたとしたら、私はそれを「愛」とよんで良いと思う。「愛」とは、本当に地味な、地を這うような、そこから逃げ出したくなるようなものになることも多い。けっして逃げ出さず、ずっと守り続けるような行いを「愛」とよぶことにしよう。自分の好きな人に「愛しています」というのは簡単だが、その愛を持続させることは大変な労力が必要であることを忘れないでほしい。若くてきれいな女の子を好きになるのは簡単だよ。誰だってできる。しかし、その女の子を『愛するという行為』はかなり難しいよ。その女の子も年が経てば、やがて年老いてくる。魅力的でなくなってくる。それでも彼女を愛することができたら、その「愛」は本物だと思う。
じゅん君には「愛」の意味を理解したカッコいい男になってほしいな。
なるよ。じいじ。
今日は、ありがとう。
こちらこそ、聞いてくれてありがとう。
最後まで読んでいただき,ありがとうございました。
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