
5年生の算数の中で難しい学習のひとつに「割合」があります。
次のような図をかけるようになると「割合」が簡単に解けるようになります。あなたも一度挑戦してみませんか。
図のかき方をくわしく説明しました。
十字の4つの空白に1,1当たり量,いくつ分,全体の量を
数字に変えて入れるだけです。
1.割合のポイント

小学校で学ぶ全ての学習の中で一番難しいのが「この<割合>だ」と,私は思います。普通の計算や文章題は,なんとなく答え方がイメージできます。しかし,「割合」の場合は,子ども達の頭の中で答えへの道筋がイメージしづらいので難しいのではないかと,私は考えています。

ある量をもとにして(基準にして),くらべられる量がもとにする量の何倍かを表したものを<割合>といいます。

学校ではよく,
-
割 合 = 比べられる量 ÷ もとにする量
-
比べられる量= もとにする量 × 割 合
-
もとにする量= 比べられる量 ÷ 割 合

この3つの式を教わると思います。
そして,覚えなさいと言われるのです。

しかし,言葉だけで覚えると,
どれが<比べられる量>で
どれが<もとにする量>なのかわかりにくい場合があります。
そこで,一番の基本になる考え方ができるような,
<割合>がイメージできるように,
図を子ども達に教えると分かりやすいと思います。

この図及び考え方は,徳島の新居信正さん(故人)から学びました。
私は,新居さんから学びましたが,新居さんの考え方と全く同じかどうかは私にはわかりません。
おそらく自分の考え方も入っているかもしれません。

前置きが長くなりました。
さっそく<割合>について一緒に考えていきましょう。
2.問題の割合を表す図をかく

割合の図をかきます。下のようになります。

この図が理解できて,4つの部屋に数字を入れる
(全てにいれなくてもOKです)ことができたら,
もう問題を解くのは簡単です。

この図について説明します。
左半分の上は,<1当たり量>を表しています。

例えば,1台300万円の車があるとすると,
1当たり量は300万円になります。
左半分の下の<1>は,1台を表しています。
右半分の下は<いくつ分>を表します。

例えば<5台分>であれば,
<全体の量>は,300万円×5台=1500万円になります。
この例を図に表すと以下のようになります。

もう一つ例をあげましょう。

1m当たり600円の金属棒があるとします。
図の左半分の下は,1mになります。
左半分の上は,1m当たり600円ですから,
600円になります。

右半分の下は<いくつ分>ですから,
3つ分とすると3m分になります。
右半分の上は<全体の量>ですから,
600円×3m=1800円ということになります。

図に表すと下のようになります。

右半分の下が,0.2分だとすると,
全体の量は600円×0.2=120円ということになります。
図に表すと,下のようになります。
3.こんな問題があるとします。

この問題を図に当てはめてみます。
すると,次のようになります。

この図がかけたら,もう解けたようなものです。
赤いテープが基準で1の長さです。

赤いテープの1.5倍が青いテープの長さになります。
なので,

赤いテープの長さ×1.5=30㎝
以上の式ができます。

すると,赤いテープの長さは,30㎝÷1.5 になります。
計算すると,答えは20cmになります。

式: 30÷1.5=20
答え: 20cm
以上です。

3つの式は覚えなくても解けますよね。
(間)でしょう!
もう一問,解いてみましょう。

難しそうな問題ですね。
早速,図をかいてみましょう。

上のようになります。これを式に表すと,
定員の人数 × 1.5 = 210 になります。

定員の人数を求める式は,
定員の人数 = 210 ÷ 1.5 になります。

式: 210÷1.5=140
答え: 140人
以上です。
4.念のためにもう一問,解いてみましょう

図をかきましょう。
乗車率とは,140人乗っているときが<1>,
つまり100%,10割ということになります。

上のようになります。これを式にすると,
140人×乗車率=70人 に,なります。

ということは,
乗車率=70人÷140人 に,なります。

式: 70÷140=0.5
答え: 50%
以上です。

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5.最後に,あなたに問題です。

この問題に挑戦してみてください。
自信をもってできますか。
図にかいて問題を解いてみてください。

答えは,答えの部分をクリックしてください。そして答え合わせをしてください。

間違えたら,自分の持っている問題集や教科書の問題を利用してわかるまで練習してください。

どうしてもわからなかったら,このページの一番下の<お問合わせ>からご連絡ください。丁寧に説明させていただきます。「家庭教師」をさせていただいておりますので,ご連絡お待ちしております。

しかし,できなくても焦らなくていいです,安心してください。もともと難しい内容ですし,時間が経っていろんなことを学ぶうちに「あっ!」と,閃いて理解できるようになるかもしれません。
式(を考えてみてください。)
答え(を出してみてください。)
答えは,→の次をクリックすると出てきます。
→答え

最後まで読んでいただき,ありがとうございました。

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