ヒロじい教えて!本を読むこと。

こんにちは。じいじ。

全員お揃いで、いいね。何かあったの?

今ね、みうちゃんとみなと君がばあばん家にいるって聞いたから3人で遊びにきたの。

それはよかった。じいじもばあばも賑やかなのが好きだからね。

ちょうどよかった。話したいことがあったんだ。

今日は遊びたいんだけど!

そうか、残念だな。仕方ない。一言だけ言わせて!

ちょっとだけだよ。

わかった!

みんなは、『本を読め!』って言われたことある?

ないなあ。

私もないよ。

そっか、今はいわれないのかなあ?

じいじが子どもの頃は、よく言われたよ。じいじくらいの年齢になったらなぜ本を読め!って、言われてたかがわかったんだ。

ふーん。

あのね。本の中には先人の知恵がたくさん詰まっているんだ。

先人って何?

ずっと昔に生きた人のことだよ。

その先人が、学んだことや人生の生き方について後世の人に知らせるために残したんだ。

今までにものすごい数の本が生まれた。ただし、本と読む人と本の相性があって、すべての人が,本が素晴らしいと感じるものではない。人間同士でも相性があるのと同じだね。

どの本が良いのか、残念ながら読んでみないと分からないんだよ。だから昔の人は『本を読め!』と言ったんだ。人は本を読んでたくさんのことを学ばなければいけないんだよ。

今は,学校で教えてくれるよ。

学校で教えることは、大事なことにほんの一部なんだ。後はいろんなことから学ばないといけない。本以外にも学べることもあるけどね。

本以外って?

映画や漫画、観劇、旅行、体験、自然、科学、遊び・・・ほかにもたくさんあるよ。

じゃあ、本は読まなくてもいいんじゃないの?

ところが、何百年も前の人には出会えないよね。でも本なら出会える。じいじの好きな遠藤周作とは、もう会えない。まっ、生きていたとしても会えなかったと思うけどね(笑)。

しかし、本を通してならその人の考え方に会える!いつでもどこでも自分が読もうと思ったら会える!こんなことってある?

本には先人の知恵が詰まっている。人間の生き方がわかる。だから本を読む。繰り返しになるけど、本と自分の相性があるからたくさんの本を読まないといけない。その人にとっての素晴らしい本は、読んでみないとわからない。

だからこの本は良いと思ったら一生のうちに、何度も何度も読み返すんだよ。人間はね。忘れるんだよ。1回読んだだけでわかったと思っちゃだめだよ。

もういい?遊びたい!

じいじは,本から生き方を教わった。とても役にたった。自分だけでは考えられなかったからね。

じいじが持っている本は、じいじの机の上に置いてあるよ。気になる本があったら、もって帰っていいからね。

じいじ、ありがとう。この本を読んでみるよ。

うん。じゃあ、遊びに行っていいよ。

はーい。