2018年5月5日頃にはがきをTSさんに出しました。
質問したいことがあったからです。
お忙しい中、返事を書いていただきました。
忘れないように,メールの一連の流れを記載しておきます。
①私が出したはがきの内容
TS様
前略
こんにちは。仮説サークルのTKといいます。TSさんには研究会の代表代行として、お世話になります。
板倉さんの書籍および仮説実験授業には、私の生き方や考え方に多大なる示唆を与えてくださり、大変感謝しています。
私は、今年3月で小学校教諭を無事退職しました。今仕事は何もしていませんが、将来的に仮説実験授業と関わるような仕事ができれば良いなあと漠然と考えているところです。そこで、2、3質問させてください。お忙しいと思いますがよろしくお願いします。
以上2点です。
今は、全く進展は無いのですが、もしもの場合を考えて前もって教えていただけると大変助かります。私のメールアドレスを書いておきますので、そちらに回答していただけるとありがたいです。
いきなり質問をして答えてください、なんて本当に厚かましくて心から申し訳ないと思うのですが、よろしくお願いします。仮説実験授業が少しでも広まるように私なりに努力を続けるつもりです。
草々 2018/05/05
②6月2日に返事が来ました。
実家に帰っていたので、2日にメールを開いたということです。
TKさま
2018.5.30. TS/仮説社
気がついてみれば,5月5日付のはがきでご質問をいただいておりました。
ご返事をさしあげないまま1カ月ほどたってしまい,大変申し訳なく思っています。
私は仮説実験授業にかかわる相談を受けることもありますが,いまだに仮説社の役員をしております。80歳間近の体力に比べて仕事があまりにも多く,心ならずもご返事がおそくなったことを,重ねてお詫びいたします。
といっても,とても今,個々の方々にまともなご返事ができそうもありません。
また,おおよそのお答え(趣旨は)はかつて(数年前?)『研究会ニュース』に紹介していただいたこともあります。
それでもなお,私の考えを遠からず,まとめ直しておこうという気持ちはあります。
そんなわけで,とりあえず今は,「おわび」だけでご勘弁ください。
ただ,基本的には私は今も昔も同じことを考えています。
それは,授業書を実施するのは,原則的に仮説実験授業研究会の方か,もしくはその指導下にある方に実施していただきたいと思っています。それは,「仮説実験授業」がまだ研究途上にあるからです。
つまり,「研究的に取り扱える人」(研究者)に実施してほしわけです。
家庭でもどこでも,塾を開くことなどは,もちろん個人の自由です。
ただ,「授業書・仮説実験授業を安売りしないでほしい」(安く教えるということをメリットとしないでほしい),「研究者としてやってほしい」ということです。
今後,私が授業書の扱いについてなにか書くとしても,以上の点は,変更しないつもりです。
では何を書こうとしているかというと,「みんなのもの/研究会のもの,とはどういうことか」「研究者として考える・ふるまう」とか「研究的に使う」とはどういうことかということです。
「授業書は研究会にとってとても大切な財産である」ということには,ほとんどの方は異論がないと思います。
でも,「とても大切な財産だったら,どう扱うのが適切な」ということについては,未だに共通の理解に達してはいないと思うからです。
今回のご質問は,まさにそういうことだと思います。だから「私は今すぐにはまともにお答えできない」としか申し上げられないのです。上に書いたことは,「当面の処理基準案」にすぎません。
TKさんからも,「こうあるべきだと思う」という考えをお聞かせいただければとてもありがたく思います。
なお,授業書の著作権管理を,第三者の公益法人などに委託する方法も選択肢の中にあります。そういうことも考えていることを申し添えて,このご返事をひとまず終わりにさせていただきます。
失礼をおゆるしください。
③早速TSさんに返信しました。
TS様
仮説サークルのTKです。
お忙しい中、詳しく教えていただきありがとうございました。
私は仮説実験授業によって教師という仕事を助けてもらいました。また、私の生き方も仮説実験授業及び板倉さんによって教えてもらいました。仮説実験授業及び板倉さんは、私にとって人生の恩人です。
板倉さんは、真理は必ず広まるとおっしゃっていました。私も同じ意見です。しかし、時間が必要です。
私は、仮説実験授業が世の中に広まるように私なりに努力していくつもりです。
板倉さんは、「仮説実験授業を一度外国に持ち出して、日本に逆輸入しなくても大丈夫でしょう」というようなことを「模倣の時代」のあとがきに書いておられました。
私は一度海外に持ち出してみたいです。海外の同じ教師や校長が興味を持ってくれたらうれしいのですが、今までそんな気配はまったくありません。そこは日本と同じです。私は今60歳(2018年当時)ですので、体調が良ければの話になりますが、ここ10年くらいは気楽に取り組んでいきたいです。
これから先、あても何もありませんが、機会がある限り「仮説実験授業がここにあります」と、声を出して伝えていきます。家での塾は、しないかもしれません。私が、英語が話せるようになったらシニア用の英語塾をするかもしれません。その場合は、仮説実験授業は関係あるかな?ないかな?
きのう、映画「ウィストン・チャーチル」を観にいきました。チャーチルが講和か戦争かの判断に悩んだときに、電車に乗って、一般の民衆に真意を聞く場面がありました。仮説実験授業と子ども達の関係を見ているようで感動しました。これから先、教育を受ける側の感想や意見を聞くことが当たり前になっていくだろうと実感しました。映画監督もそこはねらっていると思いますが。あと戦争は感情で動くなあと思い知らされました。感情で動いてはいけない。議論をしなくてはと強く思いました。
だらだらと長くなりましたが、竹内さんの返信、心よりお礼申し上げます。
私は毎日が暇で、母親の世話をしに実家に帰っています。でも世話をされているのかもしれません。
これからも何かありましたら、おたずねするかもしれません。でもその時は、何かが大きく動いたときだと思います。そんなニュースをTSさんに送れたらうれしいなあ。
今年はカナダとアメリカに行く予定です。残念ながら仮説実験授業をする予定はありませんが、何かとっかかりでもないかなあ・・・。とりあえず、楽しみます。
それでは、また。
TK 2018/06/02
最後まで読んでいただき,ありがとうございました。
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