橘 玲『国家破産はこわくない』(講談社+α文庫2018年1月発行)の紹介

サークルレポート
Hiro
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橘 玲(たちばな あきら)氏は,『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(40万部発行)を書いた方です。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』を以前このブログでも紹介したことがあります。

Hiro
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彼は,経済に非常に明るい人です。この『国家破産はこわくない』という本は,日本が国家破産した場合,個人がどんな対応をすれば個人資産が守れるのかを解説した本になります。個人の資産が守れるのか,守れないのかは,個人の対応次第であると,この本に書いてあります。

 

Hiro
Hiro

今回このブログでは具体的にどうすればいいのかについて,あなたにお伝えしたいと思います。

Hiro
Hiro

いつもは,私が作った問題をあなたに解いて頂きながら本文の内容に迫っていくのですが,今回この本の内容が私の常識から遠く離れているので,設問を作らないことにしました。

Shige
Shige

どうして設問を作らないのですか。

Hiro
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実は,この本に書かれた内容を全て理解しようとするには経済を読み解く力が私にはまだ無いということです。残念ながら私には,この本の内容をほとんど理解できませんでした。

Hiro
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ですから,さらっとこのブログを読んでいただければ,日本が破産した場合に何をすればいいのかをちゃちゃっと,わかるように書いたつもりです。一読をお願いします。

Hiro
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特に注意書き(吹き出し等を含みます)が無い場合は,すべての文章は,橘さんの意見や考え方ですので,お間違えのないようにお願いします。

Hiro
Hiro

本題に入る前に,注意していただきたい点があります。今この文章を読まれている方が退職した方なのか,現役の方なのかによって,対応が異なるということです。

Shige
Shige

どういうことですか。

Hiro
Hiro

国家破産が起こった場合には,現役の方の方がより対応がし易いと言われています。現役の方は人的資本をもっているからです。つまり稼ぐ力があるので,日本がどんなことになっても現役の方は,何かしら収入を得ることができるという意味です。

Hiro
Hiro

この本では,平均的40歳の総資産を下の図のように捉えています。

Hiro
Hiro

今回は,私と同じように退職された方,つまり収入が年金のみの方についてお話させていただきます。この本では,平均的65歳の総資産を下の図のように捉えています。

Hiro
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前置きがたいへん長くなりましたが,本文に入っていきます。

Hiro
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橘さんがいきなり,すごいことを書いています。

本文P.52です。

歴史が繰り返し証明しているように,人類にとって最大のリスクは国家権力です。その壊滅的な影響を考えれば,私たちがもっとも警戒すべきなのが国家(権力)であることに間違いありません。

Hiro
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私は,国家があるから,人権や資産が守られていると考えていたのですが,いきなりガーンと頭を殴られたような感じになりました。確かに橘さんがおっしゃることも一理あります。

幸いなことに(といっていいと思いますが),戦争や内乱といった破滅的な事態に比べれば,財政破綻のような経済的な混乱ははるかに容易に対処可能です。

本文P.56です。

日本国の財政赤字も構造的な問題で,国家が無限に借金することはできないのですから,このままでは危機はいずれ現実化するでしょう。その影響が計り知れないものである以上,私たちは個人としてそのリスクに備えなければなりません。

本文p.57です。

日本国の財政が破綻すると,経済的には以下の3つのことが起こり,それ以外のことは起こりません。

Hiro
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私は,財政破綻の中身が予め予測できることは素晴らしいと思います。個人の力で対応ができるかもしれないからです。ただし,相当な手間をかけないといけないことは理解できます。

日本国の財政が破綻すると,次の3つが起こります。

①金利の上昇(国債価格の下落)
②円安
③インフレ

日本国の財政破綻には3つのステージがあります。

第1ステージ 国債価格が下落して金利が上昇する

       ↓

第2ステージ 円安とインフレが進行し,深刻な金融危機が起き,国家債務の膨張が止まらなくなる。

       ↓

最終ステージ (国家破産)日本政府が国債のフォルトを宣言し,IMFの管理下に入る。
本文p.118です。

「破滅シナリオ」の第1ステージは普通預金でリスクヘッジして,その間に第2ステージの経済的な混乱に備えることが可能になります。

第2ステージでは,もはや普通預金だけでは資産を守ることはできません。しかし幸いなことに,この「危機」はたったの3つの金融商品だけでかなりの程度保険をかける(ヘッジする)ことが可能です。

Hiro
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橘さんが勧める3つの金融商品を紹介します。詳しいことは,このレポートの最後に書かせていただきます。

財政破綻に供える金融商品①国債ベアファンド

私には,この商品の説明は難しいです。ここで,あなたに意識して頂きたい点があります。以下,下線の部分です。あなたには,時間的余裕があるということです。だから,焦らなくても大丈夫です。

戦争や内乱と違って市場での出来事は継続性が強いので,デフレからハイパーインフレに至るには,マイルドなインフレと円安による楽観的な時期があり,金利の上昇と企業倒産,自己破産の増加で不安が広がり,ついには国債が暴落してパニックが起こる,というように順を追って状況が悪化していくはずです。だからこそ,「破滅シナリオ」の第1ステージは普通預金でリスクヘッジして,その間に第2ステージの経済的混乱に備えることが可能になります。(ヒロじい:大事なことなので,私が下線を引きました)
財政破綻に供える金融商品②外貨預金
Hiro
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私には,この商品も説明は難しいです。ただし,銀行で外貨預金をしてはいけません。手数料が高いからです。外貨預金をする場合は,手数料が安いところをよーく考えて取り組んでください。

財政破綻に供える金融商品③物価連動国債ファンド
Hiro
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私には,この商品も説明は難しいです。

Hiro
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橘さんが言うには,第1ステージから第2ステージまでは,国債ベアファンド,外貨預金,物価連動国債ファンドの3つの金融商品で(理論的には)経済的リスクのかなりの部分をヘッジすることが可能だということです。

Hiro
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これから良くないお話です。

残念なことですが,税金のことを考えるとこの3つの金融商品だけですべて安泰というわけではありません。経済的な混乱がさまざまな政治的リスクを顕在化させる可能性は否定できません。

どういうことかというと,政府は財政を健全化させるために課税(所得税・金融所得税・贈与税・相続税等)を大幅に引き上げるかもしれないということです。究極的に政府は,国債のデフォルト(国家の自己破産)または,預金封鎖をするかもしれません。預金封鎖があれば資産はすべて政府に没収されてしまいます。

Hiro
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橘さんが課税のことで,私を脅していますが,こんな最悪の最悪を考えても日本国内に住んでいる限り逃げることはできません。いわゆる富裕層といわれる大金を持っている方は,海外脱出されるかもしれません。私のような庶民は,諦めるより仕方ないのかもしれません。

いよいよ最終ステージ (国家破産)日本政府が国債のフォルトを宣言した場合

預金封鎖のもっとも簡単で確実なヘッジは,日本国の法が及ばない海外の金融機関に資産を移転することです。(ただし技術的には,海外銀行の円預金であれば差し押さえは可能)

つまり,海外の金融機関に口座開設をして,円以外の通貨で預金するになります。

その場合,格付けの高い国や金融機関を利用するのが鉄則です。国家であれば財政の安定した先進国,銀行であれば大きすぎてつぶせないとされるグローバル金融グループを選ぶことになります。例えば,シンガポールの銀行,ハワイ州の銀行,スイスのプライベートバンクなど。

Hiro
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以上が,日本国が財政破綻した場合に対応するすべてになります。

Hiro
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これから,私が一応調べたことをあなたにお伝えします。経済音痴の私が調べたので,具体的にどうすればいいのかほとんどわかりませんでした。ごめんなさい。そこで,あなたご自身で調べられることをお勧めします。そして,少しずつでも行動に移すしかないのかもしれません。

Hiro
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<第1ステージは普通預金でリスクヘッジする>とあります。これは問題ありません。普通預金するだけです。

Hiro
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<第2ステージは,3つの金融商品だけでかなりの程度保険をかける>とあります。これについて,詳しく書いていきます。

①国債ベアファンドについて
Hiro
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Googleを利用して「ベアファンドとは何か」について調べてみました。

「ベア型投信」とは、相場に対して弱気の立場を取り、デリバティブを利用して相場が下落することによって利益を目指すファンドです。 いずれも大きな値上がり益を追求する分、大きな値下がりもある典型的なハイリスクかつハイリターンのファンドです。
Hiro
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結局は,自分で調べて,リスクをとって行動するしかない,ということでしょう。

Hiro
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チャットGDPを利用して「国債ベアファンド」について調べてみました。

国債ベアファンドは、株式市場や債券市場の価格が下落することを見込んで投資するファンドの一種です。その名前からもわかるように、「ベア(bear)」は売り方を意味し、市場が下落することを意味します。一般的に、国債ベアファンドは国債の価格が下落することを期待してポジションを取ります。
国債ベアファンドが国債市場の下落に利益を得る方法は、いくつかありますが、一般的には次のような方法があります。
①国債売りポジション: ファンドは国債を売り、価格が下落することを期待します。価格が下がると、ファンドは安く買い戻すことができます。
②国債先物やオプション取引: 国債先物やオプション契約を使ってポジションを取ることがあります。これにより、国債価格の下落に対するヘッジや利益を狙うことができます。
③金利上昇へのポジション: 国債価格と金利は逆相関関係にあるため、金利が上昇すると国債価格は下落します。国債ベアファンドは金利が上昇することを見込んで投資することがあります。
国債ベアファンドは、市場が不景気になり景気後退が予想される場合や、インフレが急上昇して金利が上がる可能性がある場合などに特に人気があります。投資家がリスクをヘッジするために使用することもあります。
ただし、国債ベアファンドはリスクが高い投資です。市場が予想通りに動かない場合、または逆に動いた場合、損失が発生する可能性があります。そのため、国債ベアファンドへの投資は慎重に考える必要があります。
Hiro
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なかなか難しい内容になっています。リスクをとらないといけないみたいです。いろいろな証券会社で「国債ベアファンド」を勧めています。一度ご自身で調べてみてください。

②外貨預金について
日本円が高いときに米ドルを買って,日本円が安くなったときに売る方法です。その場合,手数料が安い銀行を選ぶ必要があります。オンライン銀行が一番いいのかもしれません。
③物価連動国債ファンドについて
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チャットGPTを利用して「物価連動国債ファンド」について調べてみました。

Hiro
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物価連動国債ファンドは、物価の変動に連動して収益が変動する国債ファンドの一種です。以下に、物価連動国債ファンドについて詳しく説明します。

〇基本概要:
物価連動国債ファンドは、国債の中でも物価上昇に連動した利払いを行う国債を対象としています。これらの国債は、通常はインフレ連動国債(Inflation-Linked Bonds)やTIPS(Treasury Inflation-Protected Securities)として知られています。
物価連動国債の利払いは、通常は毎年または半年ごとに行われ、元本や利息は通常、地域の消費者物価指数(CPI)などに連動して調整されます。
〇目的:
物価連動国債ファンドの主な目的は、インフレーションリスクからポートフォリオを保護することです。インフレ率が上昇すると、物価連動国債の利払いも増加し、投資家のポートフォリオの価値を保持する助けとなります。
〇リスクとリターン:
物価連動国債ファンドは、一般的に利払いが物価上昇率に連動するため、インフレ率が上昇するとリターンが増加する傾向があります。しかし、インフレ率が低下した場合や、デフレーションが発生した場合は、リターンが低下する可能性があります。
また、物価連動国債ファンドには、金利リスクや金融市場の変動によるリスクもあります。価格の変動や利払いの調整が、利益に影響を与える可能性があります。
〇利用方法:
物価連動国債ファンドは、ポートフォリオのインフレ保護やインフレ率に対するヘッジとして使用されることが一般的です。インフレリスクを軽減したい投資家や、インフレ率の上昇によるポートフォリオの価値の維持を望む投資家にとって魅力的な選択肢です。
物価連動国債ファンドは、インフレ率の変動に対する保護やポートフォリオのリスク管理に役立つツールですが、投資家は投資目標やリスク許容度に合わせて検討する必要があります。また、物価連動国債ファンドの詳細な仕組みやリスクについては、投資家が専門家やファンドの提供する情報を参照することが重要です。
Hiro
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これも,証券会社などの物価連動国債ファンドを利用することになりそうです。経済の素人にとっては敷居が高いものになります。自分自身でよく調べて,考えて行動しないと個人の財産を失う可能性もありそうです。

Hiro
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これで,橘 玲『国家破産はこわくない』の紹介を終わります。

Hiro
Hiro

最後まで読んで頂きありがとうございました。

Shige
Shige

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