ここで言う分布というのは,ベルカーブ(図1)のことです。
図1
物理の現象も心の現象も分布として同じように考えられるそうです。
例えば、空気の温度は全ての分子が一定ではなくて、違う温度の分子が集まって一定の空気の温度になるように、人間の世界も同じように考えることができるということだそうです。つまり、人間社会も分布をもっているということです。
分布を持っているとうことは,次のようなことが言えるかもしれません。
例えば、今の暴力団を取り締まって全員逮捕して世の中から暴力団を無くしたとしても、普通の人の中から新しいやくざが出てくるということです。働く人も同じで、同じ会社によく働く人、普通の人、働かない人の割合はほとんど同じなので、働かない人を辞めさせても普通の人が働かなくなるそうです。これも働く人の割合の分布が決まっているからだそうです。
ということは,学校現場に適用すると次のようになるかと思います。学校でも悪い生徒をよくしようとするより、普通の生徒をよくすることで、悪い生徒を良い方向へ向かわせることができるかもしれないということです。
私が思い出すのは、自分が小学校教諭という現職のときです。自分は良くない子どもに向き合おうとすることが多かったなあということです。これは、だめな対応の仕方だったわけで、一般的な行動や態度が普通の子ども達や良い子ども達をもっと良くするような働きかけをする方が全体的によくなることが理解できました。
分布の形は変わらないので、全体の分布を良い方に移動させるということです。全体として良い方に動かすのです。しかし、全体を動かすのは無理があるので、性質の良い人がさらに良い人になるようにする、つまり芋づる方式ということです。
例えばスポーツ施設を作ってオリンピック選手をつくることで、一般の人もスポーツができるようになってくるらしいです。不思議なのですが,成果が簡単にあがるらしいです。
犯罪を無くそうと思ったら、心の良い人を増やすことが大事だそうです。家庭でも良いことだけを見ているとよくなるそうです。癌を心配していると癌になるそうです。家庭は、家族が感謝し合えば、家族が幸せになるらしいです。
まあ、私としては,今まで書いてきたことについては眉唾ものです。しかし,考え方としてはとても面白いと思います。物理の分布を人間社会に応用することで、何事も一点突破できるかもしれません。
最後まで読んでいただき,ありがとうございました。
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