2026年4月11日,今回の科学教室の参加者は全部で7名,ゼミ生が5名の参加でした。内容は,仮説実験授業「水分子の冒険」です。
タイトルが「水分子の冒険」ということで,どんな内容なのかイメージがまったくつかめなかった方もいました。終わってみれば「あー,そういうことか!」と納得していただけたかなと思っています。
はじめに水分子の基本的な形と性質を学びました。その後「水分子はどんなとき,下から上へ動くと思いますか」という質問があります。
ゼミ生の一人が「お湯を沸かした時」と答えてくれました。水が沸騰すると水分子が水蒸気として上にのぼっていきます。「この答えは,素晴らしい」と,思いました。
次にティッシュペーパーのすきまを上る水分子について,実験をしました。下の図のような装置を用意して水がティッシュペーパーのすきまをのぼって,水がコップの外に流れ出るかの実験です。



「水がコップの外に流れ出る」が正解です。
ゼミ生一人ひとりに実験装置を配って,各自で実験をしてもらいました。
「水が出るかな?」「出ないかな?」と,ゼミ生は興味津々で実験していました。
次にティッシュペーパーを水面の高さと同じ高さのところをハサミで切ると水はコップの外に流れ出るでしょうか,という問題をしました。

実験の結果は,水はまったく流れ出なくなります。
左右につりさがる水分子の重さが同じになってつりあうので,水は流れ出なくなるのです。不思議ですね。
その後,サイフォンについて学習しました。時間が無かったので,かけ足で進めなくてはいけなかったのが少し残念でしたが,ゼミ生はよく考えて学習できていたように思います。
私は,とても楽しく授業を進めることができました。参加していただいたゼミ生のみなさん,ありがとうございました。
〇「水分子の冒険」に対する<楽しかったかどうか>の参加者の評価を載せておきます。
5.とても楽しかった 7人
4.楽しかった 0人
3.どちらともいえない 0人
2.つまらなかった 0人
1.まったくつまらなかった 0人
〇「水分子の冒険」に対する<わかったかどうか>の参加者の評価を載せておきます。
5.とてもよくわかった 6人
4.よくわかった 0人
3.どちらともいえない 0人
2.わからなかった 0人
1.まったくわからなかった 1人
〇参加者の「水分子の冒険」に対する感想です。感想を書いていただき,ありがとうございました。イニシャルの後の番号は,【楽しかった度】と【わかった度】を表しています。例えば(〇さん 5,2)は,(〇さん 5.とても楽しかった,2.わからなかった)という意味です。
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とてもたのしかった。すぐ水が出てくるだろう。とてもよくわかった。(Nさん 5,5)
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今日,水分子がくっつくときには,6個の水分子がひと回りにつながって6角形にならぶのがふつうだということを学びました。液体の水が上に動くっていうのが勉強になりました。ティッシュペーパーはとても水をすいこみますっていうのが勉強になりました。水はいくらでものぼるっていうのが勉強になりました。(Sさん 5,5)
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水分子の冒険は,ティッシュペーパーの水が出てくるのが楽しかった。(Kさん 5,5)
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ティッシュペーパーのじっけんがたのしかった。(Yさん 5,5)
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今日は,ティッシュペーパーの水の実験を見て,水がティッシュから出てくるのがとってもびっくりしました。出るかな,出ないかな,と思いました。とっても楽しかったです。(Uさん 5,1)
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「上に登る水」ときいて不思議に思いましたが,実験で目のあたりに見ることができて,びっくりしました。「上に登る」時にもきまりがあることも不思議でした。サイフォンのくだが水面と同じ高さだと流れないのを知っておどろきました。経験していることを思い出して,よく考えれば正答できたのではないかとくやしく思いました。(Tさん 5,5)
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水分子の働きは目に見えないが,水としての動きが水分子によって動いていたことがわかりました。すごく不思議な世界でしたが,おもしろかったです。(Sさん 5,5)
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次回の仮説実験授業<磁石>に関して,授業の進め方を私なりに考えて変更することにしました。以下,変更すること及び変更しないことを箇条書きで説明します。
⓪授業書は従来通り,全て印刷してゼミ生に配布します。授業は,決められた仮説実験授業の進め方に則(のっと)って進めます。
①授業書内のお話については,A・B・Cの3つの内容から選んで授業を進めることにします。
A:お話を読むことで,ゼミ生に説明します。
B:お話を読まないで,私の言葉でゼミ生に説明します。
C:A及びBを混ぜてゼミ生に説明します。つまり,お話を読む部分と読まない部分があるということです。
②できる限り内容を伝えるための図や実物を用意します。
③前回の学習でのゼミ生の評価・感想を読んで,授業者の感想を伝えるようにします。
④授業の終わりの評価・感想の書き方についてゼミ生にお願いをするようにします。
以上の進め方で授業をしてみて,ゼミ生の評価から再度,考えることにします。
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今回の「磁石」を持ちまして私がゼミ生に教えられる仮説実験授業の授業書は終わりです。3年近くかけて,たくさんの授業書を使って仮説実験授業をしてきましたが,今回の「磁石」ですべて終了となります。理事の方々とは相談していませんが,おそらく同じ授業書を2回目実施する方向で進めていけるのではないかと考えています。
理由としては,一度仮説実験授業を受けても内容をすべて学べたことにはなりません。人によって,忘れることがあったり,間違った捉え方をしたりする可能性があるからです。実際,私も2度,3度とまったく同じ授業書を学んでも新しい発見がその都度あるからです。自分自身の認識もさらに深まるような気がしています。ゼミ生にとっても,同じ授業書を2回3回と受けても有意義なことではないか,と私は考えています。
ただし,短期間に同じ授業書を受けないほうがいいかなとも思っています。受けても同じ事だからです。そこで,2027年度からは年に4回程度(3回程度でも大丈夫かな?)実施する方向で検討していきます。科学の実施回数について,ゼミ生や保護者のみなさんのご意見がありましたら,気楽に出していただけたらと思います。どうぞ,よろしくお願いいたします。
