
エマニュエル・トッド氏の素晴らしいところを簡単にいうと,家族形態(家族構造・宗教的価値観・教育による階層化)によって歴史を見直し,世界の未来を予測している点にあります。

ヨーロッパに極右と呼ばれる政党が出てきている点についても,今の政治が国民の思いとかけ離れているので,右寄りの政党が出てきていると分析しています。このことは日本にも当てはまる,と私は思っています。

『菊と刀』を書いたアメリカの文化人類学者ルース・ベネディクト(1887年~1948年)(女性)がいます。日本に一度も来たことがないのに,日本人への聞き取りや文献を大量に読んで<日本人の考え方や行動の特徴>を説明しようとした人です。

学者が調査・聞き取りをすることによって,民族の特徴を言語化したり未来を予測したりできるなんて,なんと素晴らしい事でしょうか。私たちの実際の生活にとって意味のある研究をすることは,これからも大いに推奨されるべきだ,と私は思っています。私は微力ながら,みなさんにこういう内容の本を少しでも紹介していけたらと思っています。

本書の内容に戻ります。<日本の読者へ――同盟は不可欠でも「米国の危うさ」に注意せよ>というタイトルの「まえがき」をトッド氏が書いています。<日本の読者へ>という短い文章の中に,トッド氏が本書で書きたい内容が要約されているように感じました。そこで,トッド氏の考えに迫るため,この文章と本文を読んで私が作成した問題をあなたに出題することにします。時間をとって,問題の答えをゆっくり考えていただけるとうれしく思います。

問題は全部で10問です。よろしくお願いいたします。問題のすぐ後には,正解とその説明が書いてありますので,できるだけ見ないように気を付けていただけたら,と思います。

この本のタイトルを読むと日本のことしか書いていないように思われますが,日本以外のことについてもたくさん書かれています。

それでは早速,問題です。


正解は,エ.中国が世界の覇権を握ることはあり得ない,です。中国は2050年から「全人口」が減少に転じ,少子高齢化が急速に進むからです。

ここで,問題です。


正解は,ア.この構図は今後も大きくは変わらないだろう,です。英米の経験主義には敬意と共感を抱いているとトッド氏は書いています。また,創造的破壊ができるのは英国人と米国人だけである,また中国は,非常に不安定で問題の多い国である,とも書いています。

そもそも「全体主義体制」の国が最終的に世界の覇権を握ることはあり得ない,とも書いています。人類の歴史は“人間の自由”を重んじる社会や国の方が最終的には優位に立つ,トッド氏は書いています。これはあくまで私の意見ですが,BRISCは経済的に成長するかもしれませんが,創造性についてはほとんど発揮しないのかもしれません。

ここで,問題です。


正解は,ア,イ,ウ,エのすべてです。実は,アメリカとソ連の冷戦時代,アメリカはソ連に対抗するために福祉にも力を入れていたそうです。

つまり歴史上,ソ連の冷戦時代アメリカは最も良い時代を謳歌していたというのです。また,1991年にソ連が崩壊し,アメリカが冷戦での勝利を手にした時点で,アメリカ社会はすでに内部崩壊の種を胚胎(はいたい)していたといいます。その後アメリカ社会は不安定化していっています。

ここで,問題です。


正解は,ア.人口減少と少子化問題,とウ.直系家族(長子相続)という日本の家族構造,です。

人口減少は日本の消滅に直結します。直系家族は,先進国へのキャッチアップには非常に優れた体制になります。新しい技術が次の世代へきちんと伝承できるからです。しかし,社会が完成すると硬直化するとトッド氏は書いています。社会体制を存続させようとする意識が強くなり,社会の柔軟性が損なわれるということだそうです。

ここで,問題です。


正解は,ア.産業基盤を再構築するべく国家主導で投資を行うこと。つまり産業空洞化を止めること,です。何が生産的なことなのかを国として考えていかなくてはいけません。自国で使うものは,自国で作ることができるようにならないといけないということです。

ここで,問題です。


正解は,ア・イ・ウ,すべてです。核とは戦争を不可能にするものであり,核は自国防衛以外には使えないからです。よってアメリカの核の傘は,日本に存在しません。アメリカの北朝鮮とイランへの対応から見てもよく理解できるはずです。

ここで,問題です。

(上の写真は,トッド氏本人です)

正解は,アとイです。米国をつくった英国人たちは,そもそも人類の平等性を信じていませんでした。彼らがどうして民主主義的な理想を信じるに至ったかを説明するには,次の経緯を認めるほかありません。

すなわち彼らは,まず先住民,続いて黒人という,白人以外の人種グループに劣等のレッテルを貼りつけることで初めて,米国では白人はみな平等なのだ,と思えるようになったとトッド氏は言うのです。

以下私の感想です。

ここで,問題です。


正解は,ア・イ・ウ・エ,のすべてです。中国の台頭とは逆にアメリカの力が弱くなってきています。2040年には,アメリカは東アジアから撤退してハワイまで引き下がるだろうと言われています。

それからの日本はどうなるのでしょうか。日本国民は,日本の現状及び将来について,真剣に議論しなくてはいけません。我々の子どもや孫たちの生命や未来がかかっているのですから。

ここで,問題です。


正解は,ア・イ・ウ,のすべてです。ユーロによってドイツだけが恩恵を受けていて,EUの他の国は経済的損失をしているとトッド氏は書いています。

それでは,最後の問題です。


正解は,ウ.ユーロの導入によってドイツがフランス,イタリア,スペインの産業を破壊したから,です。ユーロ導入前,各国によって今の日本のように通貨の価値をあげたり,さげたりして自国の経済を守ることができました。共通の通貨ユーロができたために,それができなくなっているそうです。

さて,どうだったでしょうか。あなたの見識が少しでも広くなったとしたら,私はうれしいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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