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スコット・キャロル著『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』の紹介その3Facebook

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生活の知恵

GAFAとは,グーグル,アップル,フェイスブック,アマゾンの頭文字を組み合わせた造語です。「この4社は世界征服をすでにしてしまった」と筆者は書いています。内容を簡単に紹介してみます。以下の文章は,全て私が本から適当に抜粋したものです。※印の後の文章は,私・ヒロじいの考えになりますので,ご注意ください。

3.フェイスブック――人類の1/4をつなげた怪物

世界には中国人が14億人,カトリック教徒は13億人,そして毎年ディズニー・ワールドで待つことに耐えている人が1700万人いる。一方フェイスブックは20億人の人々と意義深い関係を持っている。サッカーのファンは35億人いると言われる。しかしこのすばらしいゲームでさえ,世界の人口の半分を取り込むまでに150年かかった。フェイスブックとその関連組織は,20年たたないうちにそこまで到達してしまいそうだ。

規模とターゲティング能力を併せ持っているメディア企業

規模とターゲティング能力を併せ持っているメディア企業は,フェイスブックだけだ。(注:規模とはテレビのCMのようなもので必要ない者にもCMが届けられる。ターゲティングとは,必要な人に狙い打ちするCMと考えたらいい。例えば車が欲しいと考えている人に車のセールをするようなことだ)フェイスブックの18億6000万人のユーザーが自分のページを作る。そこには何年分もの価値ある個人的なコンテンツが収められている。広告主がある個人をターゲットにしたければ,フェイスブックがその人の行動に関連するデータを集めてくれている。それがグーグルを上回る利点であり,フェイスブックがグーグルのマーケットシェアを奪っている理由である。モバイルアプリも備えたフェイスブックは,いまや世界最大のネット広告の売り手である。ほんの数年前にグーグルが従来のメディアからあざやかに広告料を奪い取ったばかりであることを考えると,これは驚くべき業績である。

人間同士の関わりは人を幸せにする

人間同士の関わりは人を幸せにする。ハーバード大学メディカル・スクールの伝説的な「グラント・スタディ」がそれを証明した。1938年から1944年にハーバード大学の2年生だった男子268人を75年間も追跡している。目的は何の因子が“人間の幸福”に強く寄与するかを突き止めることだ。この調査では性格タイプからIQ,飲酒習慣から家族関係,“陰嚢がぶら下がる長さ”まで,驚くほど幅広い心理的,人類学的,身体的特徴を調べた。この調査によって,幸福レベルに最も強く影響するのは人間関係の深さと有意義さであることがわかった。75年と2000万ドルの研究費をかけた調査によって導き出されたのは,3語の結論だった。「Happiness is love」(幸福とは愛である)愛は親密さと深さ,そして他者との相互関係から生じる。

人間関係を築くことと育むことの両方に役立つ

フェイスブックは,うまく使えば人間関係を築くことと育むことの両方に役立つ手段となる。それは誰もが感じているはずだ。20年来会っていない人を見つけたり,引っ越したあとも友人と連絡を取り合ったりすると,心が満たされるのを感じる。頻繁に貿易をしている国同士は戦争する確率が低くなることは周知の事実だ。暴力による死は減っていて,今後も減り続けると思われる。それは,より多くの人々が,より多くの人々と親密になっていると感じているからだと,私は信じている。無私と他人のための行動は,人類という種が生き残るためのカギである。そしてその行動は生という見返りを得る。他人のための行動が心と体にいい影響を与え,私たちは若さを保つ。フェイスブックは私たちの心,幸福,そして健康にとって大きな意味を持つものになっている。(と,筆者は書いているが自分はそう思いません。短絡的に結び付けているだけのような気がします。)

プライバシーの侵害を覚悟しているということ

巨大な学習エンジンであるフェイスブックは,ある商品を検索する人の記録をただ集めているだけではない。アメリカで携帯電話にフェイスブックのアプリを入れると,フェイスブックはすべて聞き・・・そして分析を行う。そう,フェイスブックに関連させて行うことはすべて集められ,蓄積されている可能性が高い。彼らはそのデータをターゲット広告などに使っていないと主張している。しかしあなたが興味を持ちそうな,あるいはシェアしたいと思うようなコンテンツをお勧めするのには使っている。もしあなたが携帯電話を所有し,ソーシャル・ネットワークに参加しているなら,あなたのプライバシーの侵害を覚悟しているということだ。それだけの価値を認めているのだ。

特定の小さな集団だけをターゲットにできる

フェイスブックのアルゴリズムは,ある地域の特定の小さな集団だけをターゲットにできる。広告主が「ポートランド周辺に住むミレニアル世代の女性で,車を買おうとしている人をさがして」と言うだけでいい。あなたが「いいね」(好き,高く評価,気に入った)をつけたのが150件わかれば,そのモデルはあなたのことを配偶者より理解できる。これが300件になると,あなた自身よりあなたのことを理解できる。

唯一のミッションは金儲けである

現実から目をそらしてはいけない。フェイスブックの唯一のミッションは金儲けである。会社の成功はクリック数と金額で測られる。ならば記事の内容が嘘でも本当でも関係ないではないか。何人か“メディアの番人”を雇って,擁護させておけばいい。機械がそうみなす限り,1クリック=1クリックなのだ。前グーグルのデザイン倫理担当者トリスタン・ハリスは,テクノロジーが人間の弱みにどうやってつけ入るかを専門的に研究している。彼はソーシャル・メディアの通知をスロットマシンにたとえている。フェイスブックから通知がくる。「いいね!」が2つか200か,興味津々だ。あなたはアプリのアイコンをクリックして,ホイールが回るのを待つ。1秒,2秒,3秒・・・期待が高まれば,その分,褒美もおいしくなる。「いいね!」が19個。1時間後にはもっと増えるだろうか?そのときまたチェックして確かめなければ。

AIはフェイクニュースを見分けることはできない

フェイスブックは作業プロセスに人間の力を入れることに慎重だった。というより,プロセスに人間によるいかなる判断も入れようとしなかった。人間が関われば,目に見えるバイアス,目に見えないバイアスが生じるという。AIは人間の手によって,最もクリックされるコンテンツを選ぶようプログラムされている。優先されるのはクリック数,サイト上にいる時間だ。AIはフェイクニュースを見分けることはできない。記事が偽物かどうか,信頼性がどのくらい高いかを確かめられるのは,人間のファクト・チェック専門家だけだ。燃やされた村から裸の少女が走って逃げているベトナム戦争時の写真を児童ポルノとして削除したのは有名だ。また,そのフェイスブックの措置に批判的なノルウェー首相の投稿も削除した。人間の編集者なら,あの写真は戦争を象徴するものだと認識しただろう。AIはそう判断しなかったのだ。

自分たちをメディア企業とみなそうとしない

実はあまり知られていないが,フェイスブックが人間の編集者を呼び戻さない,もっと大きな理由がある。人を入れるとコストが生じるということだ。フェイスブックが自分たちをメディア企業とみなそうとしないのは,それなりの理由がある。負担が大きすぎて,成長をそぎかねない。四騎士はそのようなことはしないのだ。

Hiro
Hiro

私のスマホが8月の下旬,いきなり壊れました。新しいスマホを元のように戻すのに苦労しました。新しいスマホに電話帳とLINEと写真(グーグルフォトに保存していて難を逃れた。これからは,スマホのcloudに自分の全てのデータを保存することをお勧めします)だけを戻すことができました。その他は全て,失くしました。フェイスブックやその他多くのアプリが入っていました。しかし,失っても何の問題もありません。逆にスマホを見なくなって自分の時間が増えたように思います。なので,スマホにはアプリを入れないようにしました。いつまでこの傾向が続くかわかりませんが,できるだけアプリを入れないでおこうと思います。

Hiro
Hiro

フェイスブックは,いつまでも成長すると考えていました。しかし,時間が経過してフェイスブックを利用していた人が高齢になってきて,若い人はフェイスブックを利用しなくなってきているそうです。となると,フェイスブックも安泰ではないということでしょうか?

最後まで読んでいただき,ありがとうございました。

資産形成は,投資信託から。
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