『戦争と平和の世界史』茂木誠著(TAC出版)を読みました。これから書く以下については,すべて本の内容をまとめたものです。
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同種類で殺し合いをするのは、チンパンジーと人間だけです。しかも人類は、石器時代から人間同士殺し合いをしていたことが証明されています。殺し合いをする(できる)ことは遺伝子にかかれていると言っていいでしょう。つまり殺し合いは人間にとって生まれ持った性質ということになります。
予想
- ア.話し合いをする。
- イ.防御を固める。
- ウ.神様にお願いする。
- エ.その他
答えは,イ.です。簡単にいうと防御を固めるということです。
強い相手が戦争をしかけても勝てないと思わせるような軍備を持ち、敵のスパイによる工作活動をも防ぐ必要があります。古代ギリシャでは強者アテネが弱者メロスを屈服させています。正義を説いたメロスを強大な軍事力で有無を言わせず滅ぼしたのです。
世界の戦争の多くは、このパターンだそうです。
1世紀(弥生時代)、筑紫の王権は中国の後漢に朝貢していました。5世紀(古墳時代)、ヤマトの5人の王(倭の五王)が中国の南朝に相次いで朝貢していました。
これらの事実は『古事記』や『日本書紀』にはまったく出てきません。「記紀」の編集が進められた7~8世紀、日本は大唐帝国の冊封(さくほう)体制から脱しようともがいており、かつての倭王たちが中華皇帝から冊封されていたという事実は、都合が悪いから消したのでしょう。
672年、天智天皇が没すると、大友皇子を擁する親唐派と、大海人皇子が率いる反唐派との古代最大の内戦――壬申の乱が勃発。大海人皇子が率いる反唐派が勝ち、天武天皇として即位します。
ヤマトは唐と絶縁し、遣唐使も30年間断絶します。天武天皇は、「倭国」から「日本」に改め、律令国家体制の完成を急ぎます。「大王」の称号を「天皇」に改めるのもこの時代です。中華帝国からの完全独立を達成します。
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古代から,日本は中国とのお付き合いは難しかったのですね。
本当の歴史を学べば学ぶほど、世界平和を達成することの難しさがよく理解できます。仮説実験授業を広めるだけで世界平和は達成できるのでしょうか。
何となくそんな簡単なものでもないような気がします。自分が仮説実験授業を広めようとしていることはまったくの無駄なことなのかもしれません。
それにしても,本当の歴史は自分の頭で考えないと間違ったことを教えられそうです。気をつけなくてはいけません。
最後まで読んでいただき,ありがとうございました。
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