ヒロじい教えて!「本を読むこと」について①
らんちゃん、じゅん君、みうちゃん、りんちゃん,みなと君,いらっしゃい。よく来てくれたね。それにしても久しぶりだね。久しく見ない間にみんな大きくなったね。みんなの成長が、じいじの一番の楽しみだよ。
孫の成長はお金に代えられないからね。孫と会えることは、じいじの幸せです。
ねえ、じいじ。じいじはいつも『本を読みなさい』って言うけど、どうしてなの?
らんちゃん、いい質問だね。実は本を読まなくてもよい場合もあるんだよ。でもね、本を読んだ方がいいことがいっぱいなんだ。
本を読むということは、じいじの人生ととても深く関わるので、説明するのに少し時間がかかるけどいいなかな。
いいよ。
じゃあ,お話するね。
じいじも勿論小学生や中学生の頃があったんだよ。信じられるかい。
え~、そうなの。信じられない。じいじは昔からおじいちゃんだと思ってた。
そうだろうなあ。実はね、じいじが小さいころ、じいじのおじいちゃんもおばあちゃんも生まれたときからおじいちゃん、おばあちゃんだと思っていた。
同じだね。
でもね、生きている人は、みんな赤ちゃんとして生まれて、子どもになり、だんだん成長して大人になり、お年寄りになっていくんだよ。そして、残念だけどみんな死んでしまうんだ。
え~、みんな死んでしまうの‼
そうだよ、じゅん君。人間は、いつか必ず死んでしまうんだ。いや、人間だけではなくて、生きものはみんな死んでしまう。
悲しいね。
悲しいね,じゅん君。じゅん君の島根のおじいちゃんは、じゅん君が0歳のときに亡くなったんだ。島根のおじいちゃんのお通夜のときに、じゅん君はお父さんに抱っこされていたんだよ。
そうだったの?知らなかった!
人間は最後には死んでしまう。いや、若くても赤ちゃんでも亡くなることがある。人がいつ死んでしまうのか誰もわからない。
だから、生きている間は精一杯生きなくてはいけない、とじいじは考えている。いい加減に生きるなんてできない。今を一生懸命生きたい。みんなはどうかな?
生きるとか死ぬとかって考えたことがないし、分からないよ、じいじ。
そうだろうね、それでいいと思うよ、じいじだって、自分が死んでしまうことを考えだしたのは50歳になってからだもの。みんなはまだ子どもだし、考えられなくて当たり前だよ。
じいじが6年生のときに、わからないことがいくつかあったんだ。例えば、英語はどうやって勉強するんだろうとかね。
それで、どうしたの、じいじ?
じいじは、親戚のおじちゃんに聞いたんだ。夜寝ているときに、『英語って単語は全部覚えないといけないの』とか『英語って、どうやって勉強するの』とかね。
それで、どうだったの?
自分が納得できるような、これっていう答えは無かったんだよ。無理もないよね、おじちゃんもそんなに勉強してなかったと思うし、そんなこと聞かれてもわからないよね。そのほかの質問にも納得できるような答えは,残念ながらなかったんだ。
そして、じいじは,大きくなってたくさんの本を読むようになった。すると本にはじいじが疑問に思う答えが書いてあった。ときには、自分が知らないような社会の仕組みを教えてくれたり、社会の見方や考え方を示してくれたり、未来の社会を予想してくれたり、本を読むのが楽しみになったんだ。だって、知識は広まるし、新しい考え方が身につくからね。こんなに楽しいことはないよ。だから今でも本屋さんに行くのが,じいじは大好きなんだ。
どんな本を読んだらいいの?
どんな本でもいいよ。漫画本だっていいんだよ。みうちゃんのパパは漫画が好きでしょ。
家にはたくさんの漫画本があるよ。
いいね。漫画からも人生の生き方や人との接し方、やさしさ、希望、勇気、いろんなことを学ぶことができる。
スポーツの本でも小説でも新書でも、なんでもいいんだよ。だいじょうぶ、たくさんの本を読んでいたら、自分な好きな本がわかってくるから。そしたら好きな本をいっぱい読んでほしいなあ。
そしたら、自分がなぜ生きているのかわかってくる。必ずわかってくる。そしたら、自分の信じたように生きたらいいんだよ。人生は一度きりさ、生き返ることはできない。悔いのないような生き方をしてほしい。じいじは、自分の大きな夢を目指して生きている。みんなもそうなってほしいな。
はーい。がんばりまーす!
軽いなぁ。まっ、聞いてくれただけで、OKベイビー!
あはははは・・・
最後まで読んでいただき,ありがとうございました。
ときどきは旅行で,はねをのばしましょうか。