小森圭太著『科学的―潜在意識の書きかえ方』(光文社2018年7月発行)の紹介
私は,いい本を見つけました。読みながらワクワクしていました。
私は,今まで<引き寄せの法則>というタイトルの本をいろいろ読んできましたが,どうやって引き寄せをするのか,また,なぜ引き寄せることができるのか,については謎のままでした。
この本を読んで,量子力学(量子論)を通して<引き寄せ>を学ぶことで理解できたように思います。今までの経験から私は,気に入ったモノがあるとすぐに飛びついて,時間がたって冷静になると「違うなあ」と考えることも多くあったように思います。
時間がたっても色あせないで輝きを発し続けているのは,今のところ仮説実験授業だけかもしれません。今回,この本の内容が仮説くらい自分によい影響を持続的に与えてくれることを願っています。
あなたは,量子力学(量子論)という言葉を聞いたことがありますか。
いつものように,いくつかの問題を解いてもらいながら,この本の内容に迫っていきます(どこまで迫れるかは未知数です)。小森さんが書いたこの本では,量子力学(量子論)について学んでから,<引き寄せ>について説明しています。途中,ご自身で自分をマッサージするところもあります。それでは,本書『潜在意識の書きかえ方』の内容について書いていきます。
さっそく問題です。
予 想
- ア.原子
- イ.原子核・電子
- ウ.陽子・中性子
- エ.素粒子
- オ.ヒモ
- カ.その他
答えは,オ.ヒモになります。同じことが,水以外のすべての物質でも言えます。究極まで分解すると素粒子というこれ以上分解できない粒まで行き着くのですが,このような超ミクロの世界を扱う分野が量子論(量子力学)という物理学です。このヒモについての詳しい説明が書いてないので,このヒモがどんなものなのか私にはわかりません。私の予想ですが,おそらくエネルギーまたは物体に変化できるモノだと思います。
それでは,次の問題です。
予 想
- ア.量子はもともと実在しないという意味
- イ.量子はもともとエネルギーであるという意味
- ウ.人間の意識が介在すると物質化し,人間が意識しないと非物質の状態になっているという意味
- エ.その他
答えは,ウ. 人間の意識が介在すると物質化し,人間が意識しないと非物質の状態になっている,になります。私たちの肉体や,あらゆる物質の元となっている量子はそもそもエネルギー状態で,人間の意識が介入すると物質化するということです。
ここで,また問題です。
予 想
- ア.ゼロ・ポイント・フィールドという,この空間に偏在しているエネルギーの「場」
- イ.素粒子の中
- ウ.その他
答えは,ア.ゼロ・ポイント・フィールドという,この空間に偏在しているエネルギーの「場」です。この「場」からヒモが生まれています。ちなみに,このゼロ・ポイント・フィールドは,「目に見えないけれど存在する」ものです。このことについて筆者は,次のように書いています。「私たちの周りの空間には,それこそテレビ,ケータイ,Wi-Fiなど,あらゆる種類の電磁波(エネルギー)が存在していますが,私たちはそれを知覚できません。それと同様です。」
ここで,問題です。
予 想
- ア.やかんに入っている量の水を沸騰させることができる
- イ.一般的なプールに入っている量の水を沸騰させることができる
- ウ.琵琶湖にある量の水を沸騰させることができる
- エ.地球上の全海水の量の水を沸騰させることができる
- オ.その他
答えは,エ. 地球上の全海水の量の水を沸騰させることができる,になります。それほどの膨大なエネルギーが,この目に見えない空間に存在しており,そこからすべての元となる量子が生まれてきているそうです。まとめると,私たちの肉体や周りにある物質の元である量子はそもそもヒモの振動であり,そのヒモもそもそもはエネルギーである。そしてそのエネルギーは,ゼロ・ポイント・フィールドという私たちが知覚できないこの空間に存在するエネルギーの「場」から生まれているということです。ということは,私たちも,この宇宙に存在するあらゆる物質も,すべてはそもそもエネルギーだということです。
私の頭の中は????です。
ここまで,いいでしょうか?ここからが私にとっては,とても難しくてすごく大事なお話になってきます。
再生医療の専門家ロバート・ランザ博士は,“意識は肉体的な死とは別物である上,脳が意識を生み出しているわけではない”と言い切っています。当たり前ですが,脳も量子でできており,その量子は人間の意識が介入しないと物質化しないからです。つまり,<思考≠意識>ということです。意識とは何かについて科学では,まだ解明されていません。ただ,何を常に思考しているかが,あなたの意識の向けた先に影響を与えていることは確かなことです。
――この辺のところについては,私には???です。よくわかりません。
科学的に言えば意識もバイオフォトンという光子(素粒子の一種)で,その光子はあなたの身体全体から発せられていると考えられています。
そう考えた場合,そのバイオフォトンという意識エネルギーをあなたの周りにある量子に照射すると,それら量子の「時間」と「位置」が決まることになります。
これがいわゆる「波(エネルギー)」の状態だった量子が,「粒(物質)」になるということです。意識をした時に量子がこの空間のどこかに現れることは決まっています。そのことを式にしたものが量子力学の波動関数になります。
波動関数は,量子力学の基礎方程式である「シュレディンガー方程式」の解になります。波動関数によると,量子が現れる確率は必ず「1」になります。ここで言う「1」とは,「どこかに現れるのは決まっている」という意味での「1」になります。意識というフォトン照射により量子が現れる「位置」と「時間」が決まりますので,あなたが何を意識しているかでその位置と時間が決まるということになります。
つまり,あなたが常に意識を向けていることの確率が限りなく「1」に偏る,つまり現実化する,ということになります。あなたが常に意識していることに,量子の位置と時間が偏在することになります。
例えば,あなたが常に「豊かさ」を意識していれば,あなたの脳を含めた肉体,周りの空気(空気も量子です),様々な物質や動物,植物などを作り上げている量子が,「豊かさ」の位置と時間に集まり続ける,ということになります。
つまり,量子が現れる「位置」と「時間」が限りなく「豊かさ」に偏ることになります。そうなると,これも当たり前のこととして,「豊かさ」を感じる現実が確定し続けるということになります。以上の通り,「意識が現象化する」とか「意識が現象を引き寄せる」というのは量子力学の世界では物理法則として説明可能です。
物理法則なので,信じていようがいまいが,万人に起こっている現象なんです,と小森さんは書いています。
私は,「ふ~ん,そうなん!?何かわかったような,わからんような。難しいことやなあ」と考えてしまいました。
あなたは,どう思われますか?
話を本書に戻します。ここからが大事なところになります。
人は1日に約6万回の思考をすると言われています。でも,そのほとんどは無意識です。なぜなら,人間の意識の9割以上は無意識だからです。で,実際のところは意識をどこに向けるかで思考パターンが決まりますので,あなたの世界を作っているのは,「ほぼ無意識(潜在意識)」ということになります。
無意識なので,意識が現実化しているという物理法則を自覚できないんです。仮にあなたが常に「豊かさを意識する」を選択し続ければ,その意識に合わせて,量子の「時間」と「位置」が確定していきます。今,あなたが「豊か」であればあるほど,ますます「豊かさ」を感じる現象が確定していくことになるんです。
あなたの意識というフォトン(エネルギー)を受けた周りの量子は,あなたの意識に呼応して素直にあなたの周りを固めていきます。ちなみに,あなたの肉体も量子の集合体です。なので,その量子でできているあなたの環境という3次元空間の大きさも,向きも,景色も,登場人物も,雰囲気も,すべてあなたがコントロールできるということなんです。
ただ,コントロールが難しいのは,その意識の大半が無意識(潜在意識)だからです。本当に望ましい状態を引き寄せるためには,この無意識(潜在意識)のコントロールがカギを握ることになります。
ここで,問題です。
予 想
- ア.目で見ている
- イ.脳で見ている
- ウ.脳内で作り上げたイメージを見ている
- エ.その他
答えは,ウ.脳内で作り上げたイメージを見ている,になります。目は,ただのレンズです。目で何かを捉えても,実際に見るのは脳です。しかも,脳幹網様体賦活系というフィルターがキャッチしないと見たことになりません。見るとは,つまり脳内のイメージです。人間は意識したものしか見ていないことになります。夢も同じように見ているということです。
私は,仮説でいうところの“見れども見えず”と同じだと思いました。要は自分が興味ないモノ,仮説を立てたモノ以外は見えていないということです。
脳は人体エネルギーの20%を消費する「大飯食らい」なので,なるべく省力化してエネルギー消費を減らそうとします。なので,すぐに思考をパターン化して,余計な思考を減らそうとします。この固定化された思考パターンが「思い込み(観念)」といわれるもので,もっと簡単に言うと,「あなたが信じていること」です。
そして,その信じていることがあなたの目の前で「現実」として現象化します。あなたが意識することで,あなたの肉体を含め,現実を作っている波(エネルギー)の状態の量子が,粒(物質)となるからです。
ここではっきりさせないといけないことがあります。それは,あなたが信じていることのほとんどは真実ではないということです。あなたが勝手に,「それが真実だ,現実だ」と解釈(認識)したことです。
「えーそんなことあるの―???」と,つっこみを入れたくなりますが,続けます。
そして,あなたが,「真実,現実」と認識していることの大半は単なる「社会通念」や他人や社会から植え付けられた「思い込み」なのです。だから,あなたも社会通念,常識,世間体,見栄などに惑わされることなく,本当の自分を見極める必要があります。本当のあなたは,どんなあなたでありたいのか。何に喜びや充実を感じるのか。何を本当に大切だと感じているのか。それを自覚して,「そういう自分であろう」と決意し,そうあり続ければ,自然と大輪の花が咲きます。ただ本当の自分でありさえすればいいんです。これが誰もが上手くいく引き寄せのパターンです。
多くの人は本当の自分の望みと違うことにフォーカスして,それを引き寄せようと一生懸命になるので,なかなか上手くいかないんです。
この先は,「脳幹」のことや「松果体」のことなど,小森さんは詳しく説明されていますが,書くと長くなりますので,結論を簡単に書きます。
無意識(潜在意識)を本当に望んでいる自分の意識に書きかえると,本当の満足を引き寄せることができるということです。
ここに,ちょっとした矛盾を私は感じました。
潜在意識を書きかえるのではなくて,自分の意識を潜在意識と同じように意識したら本当の大輪の花(例えばバラの花)が咲くとおっしゃっていましたよね。(――の部分です)
ところが,無意識(潜在意識)を本当に望んでいる自分の意識のように書きかえると,本当の満足を引き寄せることができるということです,と小森さんは,おっしゃっています。
ところが,自分の潜在意識を自分の意識に書きかえると,本来の自分ではないような気がするのですが,どうでしょうか。
自分的には,どうやったら自分の意識を潜在意識と同じように考えられるようになるかだと思っています。小森さんの文章の流れからいうとそうなるのですが・・・。でもしょうがないので,ここからは小森さんが言うところの,具体的にどうやって自分の潜在意識を書きかえるのか,その方法をお伝えします。
自分の潜在意識を書きかえる方法①(自分的には「自分の意識を潜在意識と同じように書きかえる方法①」だと思います)
-
意識してよい言葉を使う
・ありがとう。・嬉しい・楽しい・すごい・素晴らしい・幸せ・えらい・豊かだ・ついてる,などの言葉を意識して使う。(気持ちはこもっていなくてもOKです)
・どこがダメなんだろう? → 「どうすればさらに良くなるだろう?」に変換
・頑張る → 「最高の自分を発揮します」に変換
・問題 → 「課題」に言いかえる(課題は放り投げていい!)
-
「本当の自分の望み」を見つける3つのワーク(ワークは省略します)
人が本当に望んでいることは感情的に満足することであり,すなわちそれを言葉にすると抽象的な表現になる,ということです。
この3つの指標が決まったら,その3つの指標をもとにこれから選択,決断をしていくということです。その決断は,ある意味で損得や有利不利,見栄えやイメージの良し悪しなどから離れ,自分自身の指標で選択することになります。だから,ある意味で勇気がいります。
ここの部分は,この本の流れによく合っていてすっと自分の腑に落ちました。
私の場合は,次のようになりました。
-
本当の自分の気持ちに正直であること。
-
本質・真理に近づいていること。
-
自分の家族の幸せを喜ぶこと。
そして,人生最後が近づいた時に「あー,あの時勇気を出しておけば・・・」と後悔しないように生きるということです。小森さんは,次のように書いています。
自分の潜在意識を書きかえる方法②(自分的には「自分の意識を潜在意識と同じように書きかえる方法②」だと思います)
-
身体を整える
なぜ身体を整えることが重要かというと,結局身体の状態,すなわち身体感覚を作っているのは潜在意識(無意識)だからです。潜在意識の状態が身体に現れていると言っても過言ではありません。身体と意識は密接につながっているからです。ですので,身体の状態をコントロールすること,それはすなわち潜在意識をコントロールすることになるのです。
多くの人が最終的に求めているのは感情的な満足です。これに例外は絶対ありません。そうなると,です。身体の状態(感覚)ということは,今ここで,今すぐにでも作れちゃう,ということになります。
ある意味で非常に残念なお知らせかもしれませんが,実はあなたが今「欲しい」と思っているモノ,お金,状態は必要ないんです。あなたは,今ここから,豊かで,安心して,幸せな自分になれるんです。
そして,そのような身体の状態に意識は必ず引っ張られていきます。そうなると,その意識の状態に合わせてあなたの周りの現象も変わっていく,ということです。
なぜならあなたの周りの現象を確定させているのは意識だからです。
ここの部分は,全くその通りだと私は,感じました。ということは,いつでも・どこでも・すぐに感情的な満足は得られるということになります。とにかく,自分は<満ち足りている>と,本当に満足しさえすれば言い訳ですから。
次に進みます。
- ・眉間→できるだけ眉間は広げておく。
- ・頬→位置をできるだけ高くしておく。 つまり笑顔でいる。
- ・肩→胸を開いて,肩を落とす。
- ・丹田・肛門→丹田を意識して肛門を締める。
- ・足の親指→足の親指を強化すると,それは脳幹の活性化にもつながる
<ここで,ペアで行う脳幹チェック>
深呼吸してリラックスします。力を抜いて,肩幅にすっと立ちます。
- ・二の腕あたりを左右に押してみます。(どの程度ゆれるか)
- ・肩のあたりを軽く掴んで,後ろに軽く引いてみます。(強く引かない。倒れます)
- ・肩に手を置き,上からグッと体重をかけてみる。(腰が悪い人はしない)
どんな状態だと,脳幹が活性化していると言えるのでしょう。「ビシッ」と動かない人は,脳幹が活性化しています。
面白そうなので,2人ペアになって実際にやってみてください。(詳しい内容は本文を読んでください)怪我をしないように気を付けてやってみてください。
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脳幹を活性化させる3つの経路マッサージ
- 鎖骨下のくぼみ
- 唇の上下
- 尾てい骨
このマッサージについても詳しいことは本書で確認してください。
そして,「好き,面白そう,得意」に集中する。
手放した方がいい習慣は「他人への媚が入った義務的な習慣」です。
意識の位置を上げる 目の前を意識しながらも,同時にあなたの意識を後頭部の3m斜め上に置くということ。自分を俯瞰している感じです。
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松果体を活性化するワーク(箇条書きしてみます)
- ・百会(ツボ)を刺激する
- ・眉間のA10神経群を刺激する
- ・自分の周りのトーラス構造(磁場のエネルギー)を意識する
- ・ぼーっとした状態を作る
最後に,この本の9ページにある次のような文を紹介して,このレポートを閉じることにします。
私は,この文章を読んで妙に納得してしまいました。その通りだ,と思ったからです。
その後,この本を読んでいきました。ちょっとアレッ?と思うところもありましたが,大きな流れとしては<目から鱗が落ちる>状態でした。
残りの人生が自分にどれだけあるのか,私には全くわかりません。とりあえず,自分の最後の日に後悔しないような生き方をしたい,と強く思いました。
この本は,私にとって素晴らしい本でした。一度手にとって読まれることを強くお勧めします。