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スコット・キャロル著『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』の紹介その1Amazon

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生活の知恵

GAFAとは,

グーグル,アップル,フェイスブック,アマゾンの頭文字を組み合わせた造語です。「この4社は世界征服をすでにしてしまった」と筆者のスコット・キャロル氏は書いています。内容を簡単に紹介してみます。以下の文章は,全て私が本から適当に抜粋したものです。※印の後の文章は,私・ヒロじいの考えになりますので,ご注意ください。

1.アマゾン

アメリカとヨーロッパにおいて,小売業の進化には6つの大きな段階があった。

①町角の店舗

20世紀前半の小売店といえば,町角の店舗が一般的だった。家の近所にあることがすべてだった。店まで歩いて行き,持って帰れるものを持って帰る。店はだいたい家族経営で,コミュニティの中で社交場としての役割を担い,ラジオやテレビが現れる以前,地元のニュースが集まる場所であることも多かった。

②デパート

老舗デパートのハロッズやジョン・ルイスは,新しいタイプの消費者のニーズを満たしてきた。それは新たに出現した,監視から解放された裕福な女性たちだ。この時代の象徴である高級百貨店セルフリッジズでは,100の売り場,レストラン,屋上庭園,読書・執筆ルーム,外国人訪問者のための受付,救急救護室,そして博識な販売員を配置していた。販売員は専門のトレーニングを受け,新しい形態の報酬をもらっていた。それが販売手数料だ。

③ショッピングモール

20世紀半ば,アメリカで車と冷蔵庫が普及した。そのため遠くの小売店まで車で出かけて多くのものを買い,食物を長く安全に保存できるようになった。流通の発達によって買い物の回数は減って,店は大型し,品ぞろえが増え,価格は下がった。デパートはショッピングモールへと進化したのだ。しかし,2016年には,メディアはショッピングモールの終焉を嘆くようになった。とはいえ,高収入の家庭が多い地域に近いといった条件がうまくそろっているところは,繁盛が続いている。

④大規模小売店

1962年は,ウォルマート,ターゲット,Kマートなどの大規模小売店が出現した年でもある。大規模小売店は社会的規範を大きく変え,小売りの形を変革した。できる限り安い価格でものを買うことが,特定の企業,分野,コミュニティの健全さよりも重要なことになった。1960年代以前は,大量購入による値引きを禁じる法律があった。それが地元の何千という小売店を潰す恐れがあると,議員たちが正しく認識していたのだ。(500ドル自転車の例)

⑤専門店

“より多く,より安く”への行進によって,洗練された高級品や人がうらやむような生活を求める消費者は行き場を失った。そこで登場したのが専門店だ。そこでは裕福な消費者が,価格は気にせず高級なブランドや商品を買うことができた。

⑥eコマース

Hiro
Hiro

eコマースとは何か(ネットで調べました)

※“eコマース=電子取引”の内容は大きく3つに分けられ、

  • 企業同士の取引をB to B
  • ネットショップなどの企業と消費者間の取引をB to C(アマゾン,楽天など)
  • オンラインオークションなどの消費者同士の取引をC to C(メルカリ,ラクマなど)

※と呼ばれる。一般的にeコマースと言った場合には、多くの場合この「B to C」の取引を指すことが多い。

1994年にシアトルで開業した自らのネットショップに,彼は“アマゾン”と名付けた。大規模な商品の流れをイメージしたものだ。1995年のeコマースに必要だった獲物は,見つけやすく,すぐ捕まえられて,洞穴に持ち帰っても価値が下がらず,またうっかり毒を群れに持ち込むリスクのないものだった。ペゾフはその獲物を「本」に定めた。見つけやすく,捕まえやすく,消化しやすい。本は倉庫に積み上げられ,“なか見!検索”で試し読みできる。獲物はすでに殺されていて,目の前に並んでいる。

アマゾンは資本を食う店舗を持たなかったため,ペゾフは倉庫の自動化に投資することができた。

 

 

 

 

小売業はアメリカ経済全体としては成長していない。ということは,アマゾンが成長している分,どこかほかのところが衰退しているはずだ。敗者が誰なのかといえば,アマゾン以外のすべてである。

レジのないコンビニエンスストア,アマゾン・ゴーの発表でアマゾンは実店舗を持つビジネスに参入した。アマゾン・ゴーの客は商品を手にとってそのまま店を出ることができる。このアマゾンの最新の作戦でリスクを被るのは誰か。レジ係として雇われている340万人(全米の労働者の2.6%)のアメリカ人だ。これはアメリカの小学校と中学校の教師の数とほぼ同じである。

小売り企業がアマゾン・ゴーに苦しめられる。同様にコンピューター・メーカー,そしてまもなくあらゆるブランドが,アマゾン・エコーによって苦しめられることになるだろう。

Hiro
Hiro

 ※理由がわかりますか?

アマゾンはゼロクリック・オーダーを目指している。

アマゾンは消費者の意思決定や注文という作業なしに,物質的欲求を自動的にすくい上げ,満たしてくれるようになるだろう。

アレクサはブランドを殺す

ブランドとは関連商品をわかりやすく伝えるためのラベルである。洗剤のタイドやコカ・コーラは,メッセージ,包装,店内の配置,宣伝活動を通し,何十億ドル,何十年を費やしてブランドを構築してきた。しかし買い物の場所がオンラインに移行すると,製品のデザインや感触はあまり重要ではなくなる。視野に訴える販促も,商品棚の並べ方の工夫もない。音声による案内では,消費者は価格もわからずパッケージも見ないため,ブランドにこだわる傾向はさらに薄れる。例えば電池の場合では,アレクサはアマゾン・ベーシックのものを勧める。サイトに他のブランドのものがあっても教えない。(「申し訳ありません。ほかには見つかりません」)

マルチチャンネルに参入する

消費者もしだいにマルチ販売チャンネルの体験を好むようになっている。デジタル(特にスマートフォン)が消費者と店舗とサイトの間の結合組織となる。消費者は次の3つから好きな体験を選べる。1つ目はeコマースでのすばらしい体験。2つ目は店内でのすばらしい体験,そして3つ目はスマートフォンによってつながったサイトと店舗でのすばらしい体験だ。電話で予約したものを店で受け取る。オンラインで買ったものを店で交換する。そしてレジの列で並ばなくてすむ。これができればほぼ無敵である。

ジェフ・ベゾフには,ビズネス界の将来がよく見えている。雇用破壊と,社会にとってのその意味について訊かれたとき,彼はこう答えた。「最低限所得補償制度をふたたび採用することを考えるべきだ。そうでなければ,逆所得税によって,すべての国民に貧困ラインを上回るだけの現金を支給するべきだ」少なくとも彼のビジョンには,人間のための仕事は無いのだ。ゼロとは言わないまでも,現在の労働人口を養うにはとても足りない。今人間が行っている仕事の多くは,いずれロボットが遜色なく行えるようになるだろう。テクノロジーの世界の起業家の大半は,技術力を高め,省力化を進めることで雇用を破壊している。「私の子ども達(孫たち)は,私よりいい生活を送ることができるだろうか?」

最大の負け組はどこか。答えは簡単ウォルマートである。相対的に見れば,グーグルもアマゾンに負けかけている。その他の負け組,凡人。それでも希望はある。巨大帝国と戦っている革新的な小売企業もある。セフォラ,ホームデポ,ベスト・バイなどだ。彼らは人材とテクノロジーへ同時に投資している。客が店に来るのは店員=専門家と話をするためだ。

Hiro
Hiro

※さてどうでしたか,暗い未来ですね。嫌ですね。人間の英知で何とかみんなが幸せに暮らせますように願うしかありません。

Hiro
Hiro

最後まで読んでいただき,ありがとうございました。

資産形成は,投資信託から。

ためて、ふやして、進化する。ひふみ投信

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