今回は、<幸せ>について2つ紹介します。
一つは、アランの「幸福論」です。(世界には三大幸福論なるものがあるそうです。それが、ヒルティーの幸福論、ラッセルの幸福論、そしてアランの幸福論です。)
そしてもう一つが、TEDトークからロバート:ウォールディンガーの「人生を幸せにするのは何か?」です。この2つは自分に多くの示唆を与えてくれましたので、みなさんにご紹介します。
<幸せ>という考え方は個人によって千差万別だと思います。その人が<幸せ>と感じたら、それが<幸せ>といえるでしょう。
幸せについて勘違いしていることも多いのではないかと思います。例えば、「お金持ちになれば幸せになれる」と考えている人は少なくないのではないでしょうか。そこであなたの<幸せ>について今一度考える機会にしていただけたらと思います。
アランの「幸福論」
1.メンタル(ネガティブ感情との付き合い方)
恐怖や不安には原因があるから、あきらかにしなさい。情念に捉われないように「思考」ではなく「行動」しなさい。情念は行動で消すことができます。態度、仕草、表情も全て「行動」です。
2.幸せな労働者
あなたは自分の畑を耕していますか?それは、自分で<あーだ、こーだ>考えながら働くということです。自分の仕事を自分で支配するようにしなさい。
3.生活
傍観者を卒業しなさい。傍観者が幸せを手に入れられるとしてもほんの一瞬でしかないのです。人から与えられた幸福はこの世にありません。自分で挑戦することが大事です。
4.人間関係
自分自身だけが敵です。そして、他人を同情してはいけません。情念は「伝染」するからです。困っている人には、同情せずに希望や友情を与えることが大事です。また、自分が「幸せ」であることが大事です。自分が幸せでない人は、自分以外の人を幸せにできません。
5.処世術
絶対条件は、「礼節」と「礼儀」です。礼儀作法は己の情念を抑えてくれます。礼儀作法は、「守り」であり「攻め」でもあります。礼節はコスパが最高です。
ウォールディンガーの「人生を幸せにするのは何か?」
若者に最も大切な人生の目的は何かと訊ねました。80%の人は人生の目的は富を蓄えることで、その同じ若者の50%のもう一つの大きな目的は、有名になることでした。
ハーバード大学では、1938年から75年間に渡り724名の男性の私生活を追い続けて幸せに関する研究を続けてきました。対象の人々を休むことなく仕事や家庭生活、健康などを記録しました。半数はハーバード大学の学生、半分はボストンで暮らす貧しい家庭の10代の子どもたちです。
彼らの居間で質問したり、彼らの医者から健康診断結果を手に入れたり、血液検査をし、脳画像を撮ったります。また彼らの子どもたちからも話を聞きます。その結果、以下のことがわかりました。
私たちを健康に幸福にするのは富でも名声でも無我夢中で働く事でもなく、非常に簡単に言うと良い人間関係に尽きるという事でした。
「何?どういうこと」と突っ込みをいれたくなりますね。
この研究で3つのことが分かりました。
第一に、周りとの繫がりは健康に本当に良いという事です。
第二に、重要なのは身近な人達との関係です。しかも健康が50歳代の当時の人間関係の満足度で予測される事が分かりました。
第三に、良い関係は身体の健康だけでなく脳をも守ってくれるという事です。
75年間に渡る研究で定年退職後一番幸福な人は、仕事仲間に代わる新しい仲間を自ら進んで作った人達です。
最も幸せに過ごして来た人は、人間関係に頼った人々だという事でした。それは家族や友達だったり、コミュニティだったり様々です。良い人生は良い人間関係で築かれるのです。
自分なりに考えた<幸せ>についてまとめてみます。
年金生活ということで,経済的にも今のところ自立できているので、今私は<幸せだ>と感じています。
人の健康に人間関係が大きく関わっているということは、何となく感じていましたが研究によって明らかになったことに大きな意義があると思っています。
私は昔から家庭を大事にしてきました。今でも家庭を一番に考えています。これが健康に繋がるということがわかって嬉しかったです。家族以外にもコミュニティが大事であり、正に仮説サークルが自分の健康にとっても大切だということもわかって嬉しかったです。
これからも(自分にできる限り)私は礼節を守り、良好な人間関係を築き、自分の人生となるような挑戦を続けて、一瞬一瞬の幸せをかみしめながら生きていきたいと思います。
最後まで読んでいただき,ありがとうございました。
たまには,幸せを感じるために温泉旅行はどうでしょうか。
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