計算が苦手,計算が遅い,計算を早くできるようになりたい。そんな方には100マス計算がおすすめです。100マス計算とは何か。100マス計算をどのように取り組むのか。100マス計算をする意義は何か,などを詳しく説明します。気になる方は,一度取り組んでみてください。100マス計算のひな型も用意しましたので,使っていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
1.100マス計算とは何か。
たし算,ひき算,かけ算の3種類の計算があります。10×10のマスに0~9までの数が縦,横にランダムに並んでいます。
具体的には,こんな感じです。
それぞれの数が出あうマスで計算をする形になります。
具体的には,こんな感じになります。
100マス計算の歴史
朝日新聞のインタビューによると、昭和40年代頃に岸本裕史の担当するクラスの児童の発想により生まれ、昭和60年代に「百ます計算」と名づけられたという。 その後、弟子筋の隂山英男らが百ます計算を授業で活用し、小学生の基礎学力向上に成果を見せたことにより、陰山メソッドとして話題となった。
陰山メソッドの場合、50ますの同じ問題を連続して解かせている。 陰山は百ます計算の普及で有名になったが、それを自分の功績とはせず、事ある毎に「私の師の岸本裕史氏が普及された」と述べている
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
2.100マス計算をどのようにするのか。
たし算の場合(かけ算,ひき算も基本的には同じです)
100マス計算を作ります。自分のパソコンで作ってもいいですし,100マス計算のサイトから印刷してもいいです。
計算をする場合は,必ずタイムを計測します。
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「よーい,始め!」で計算のスタートです。
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100マスすべて計算ができれば「ハイ!」と言います。
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その時にタイムを言ってあげてください。
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日付とタイムを記入します。
前日や100マス計算を始めた時のタイムと今のタイムを比べるためです。
一日に1回100マス計算をする感じになります。たくさんやってもあまり意味はないと思います。そのかわり,毎日してください。
やめる目安は,2分が切れることです。
万が一2分が切れなくても,自分の進歩は認められるはずです。最初のタイムより必ず早く計算できるようになっているはずです。
そしたら2分切れなくても,「前よりこんなに早く計算できるようになったね」と,言ってあげて終わればいいと思います。
たし算→ひき算→かけ算 の順番に続けたらいいかと思います。
別にこの順番でなくてもOKです。
子どもさんのやりたい順でも構いません。
もしも,子どもさんが途中で飽きたり嫌がったりしたら辞めても大丈夫です。「またの機会にしようね」と言って,必ず本人の意思を尊重してあげてください。子どもさんが計算嫌いにならないようにするためです。そして,最後の手段は電卓です。電卓を使って計算してもOKです。
3.100マス計算をする意義
ズバリ,計算の正確さとスピードです。
100マス計算のような簡単な計算に対してたくさんの時間が必要であるとしたら,もっと難しい計算をする場合には,おそらく途中で嫌になってしまうでしょう。
基本的な計算は,<さっと>できないと算数の本質的な課題に向かうことが難しくなると考えます。
いちいち計算機使うことも面倒なので,基礎的な計算は自分で<ちゃちゃっと>できるように練習した方がいいと思います。
ただし,「100マス計算ができるから,算数ができるようになる」というのは間違いです。<100マス計算ができること>と,<算数ができること>というのは別次元の問題ですから,割り切って「計算だけ」と考える方がいいと思います。
<100マス計算ができる≠算数ができる>ですので,勘違いしないでください。
100マス計算で2分が切れたら,算数の学習のスタートラインに立てたくらいのことです。
自分の能力が伸びることはすばらしいことですので,計算が早くできるようになったら,自分のことでも子どもさんのことでも褒めてください。
ある人によると,100マス計算をすることで老人の認知症を遅らせる場合もあるらしいです。
本当のことはわかりません。
仮に本当だとしたら,100マス計算をすることは,人間の脳にとっても良いということでしょうか。
100マス計算をすると脳の血流がよくなることは,証明されているそうです。
【おまけ】
100マス計算(たし算とかけ算)ができるエクセルを作りました。よかったら使ってくださいね。(ひき算は準備中です)
パソコンの一番上のキーボードF9を押すと数字が変わります。
印刷して使ってください。
上手くいかない場合はごめんなさいね。
最後までお読みいただき,ありがとうございました。
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