地政学という学問があることをYouTubeで知りました。教えてくれたのは、予備校で世界史を教えている茂木誠(もぎまこと)さんです。
簡単に言うと、地政学とは地理的な条件(気候も含まれる)から国家の行動や、国と国との関係を説明する方法論ということになります。また、国家戦略=地理×歴史×イデオロギーと考えるとわかりやすいと筆者はいいます。
国を大陸国家、半島国家、島国に分け、シーパワー国家とランドパワー国家という見方で世界を俯瞰すると未来が見えてくるそうです。例えば半島国家であるギリシャと韓国はよく似ているそうです。
私は、何故韓国がいつまでも日本を恨むのかよく分かりませんでした。その答えを茂木さんが教えてくれたのです。
その答えを知って、私はすっきりしました。その内容をみなさんに簡単にお伝えします。本文には、より詳しいことが書いてありますので一読されることをお勧めします。
それでは,茂木誠著悟空出版2019.6『日本人が知るべき東アジアの地政学』p.138より抜粋します。
韓国の「反日」「悔日(かいにち)」感情は、現代に残る朱子学
ギリシャ文化はキリスト教(ギリシャ正教)に深く影響されていますが、朝鮮半島の文化を規定しているのは朱子学です。これは過去の話ではなく、現在もなおそうなのです。
朱子学は、モンゴルの侵略で滅ぼされた中国・南宋で生まれました。彼らの世界観では、「中華」=文明人が、「夷狄いてき」=野蛮人を支配することが「宇宙の法則」です。しかし現実には、宋はモンゴル人の元に、明は満州人の清に滅ぼされました。これは、朱子学の世界観では「起きてはならないこと」です。
モンゴル支配を脱した朝鮮王朝が朱子学を官学化したことによって、自らを「中華」=文明人、中華文明を受け入れない日本人を「夷狄いてき」=野蛮人として蔑視してきた、というお話は、第二章で説明しました。この圧倒的な優越感を大前提として、近代になって「格下の日本に併合された」という事実に、ぬぐいがたい屈辱感を持っているのです。
併合したのが中国やロシアだったら、これほどの屈辱を感じずに済んだでしょう。「日本だからダメ」なのです。この感情が、韓国人をしてリアリズム的な思考を困難にしているのです。
朱子学的思想に反する現実が起きた場合どうするか?脳内の整合性を保てない状態。心理学ではこれを「認知的不協和」と言います。不協和を解消するためには、現実認識を変えてしまえばいいのです。
何回ジャンプしてもブドウが手に入らなかった狐が、「あのブドウは酸っぱいから必要ないのだ」と納得する。このイソップ童話の狐の脳内で起こったのが、認知的不協和です。挑戦半島の人々の脳内でもこれが起こっていると考えれば、非常に理解しやすいのです。
日本から学ぼうという開化派は実在しましたし、いまでも「反日」に頼る自分たちを心の中でおかしいと思う人もいるでしょう。もはや韓国人はそのような「反日」感情は持っていない、むしろ日本の「謙韓」のほうが深刻だ、と言う人もいます。
しかし徹底的な反日教育が、いまも韓国で行われているのは事実です。
韓国人の常識としての日本蔑視、「日本人=格下」という思考法と、日本人との交友とは矛盾しません。「日本人の割によくやる」「もとは韓国が伝えた文化だ」「朝鮮から収奪したおかげで資本主義が育成された」「朝鮮戦争のおかげで日本は復活した」などと考えることで、自分たちの道徳的な優位性を保ちながら、うまく現実とのギャップを回避しているのです。
こうしたロジックで日本との関係を振り返ると、韓国の居丈高(いたけだか)な態度や二枚舌などの背景にある心理が読み取れます。
日本の統治を受けた地域や民族は、朝鮮半島だけではありません。台湾、パラオ、マーシャル諸島など他にも存在します。かつての日本統治の個々の政策について批判はあっても、台湾やパラオのように、日本の統治時代を懐かしむ国々のほうが多いのです。
日本統治そのものを全面否定する、その痕跡さえ消し去ろうとするのは、朝鮮半島だけで起こっている現象です。朝鮮半島だけがいまだに反日志向が変わらないどころか、世代を超えて増幅しているということは、その原因は日本にではなく、朝鮮半島の脳内に求めるのが合理的です。私はその原因を、朱子学が定める「華夷思想」であろうと考えています。
もちろんいまの韓国に科挙はなく、学校で朱子学を教えているわけでもありません。しかし朝鮮王朝五百年あまりの間、知識人の間で骨の髄まで染み込んだ「思考の型」というものは、国民性として受け継がれるものなのです。
英国人はジェントルマン気質を、米国人は西部開拓のフロンティアスピリットを、日本人は武士道を受け継いでいます。
日本人全員が武士だったわけではありませんが、江戸時代に確立した支配層としての武士の倫理観は、「恥の文化」として脈々と現代の日本人に受け継がれています。
朱子学を原理とするヤンバン文化が現代の朝鮮半島の人々に受け継がれていないはずがありません。
韓国ではいまでも強力な学歴社会、学閥主義で、大企業、公務員に就職人気が集中し、それ以外の道を選ぶくらいなら何年浪人してでも試験に再チャレンジする文化が続いています。
これは、「ヤンバン※1でなければ人ではない」「知識人こそ至上で、体を動かすような仕事は恥ずべき」「科挙に合格しなければならない」などという伝統的な考え方が、サムスンの入社試験や公務員試験に置き換わっただけと考えると理解しやすいのです。
本文の紹介は以上です。
※注:本の内容はすべて仮説として受け入れてください。本の内容が真実かどうかは,長い時間をかけて検証しないとわかりません。
韓国人にとって日本人は格下の民族なのです。格下の民族は韓国の言うことを聞くのは当たり前なのかもしれません。
日本にとって韓国は隣国ですから防衛上とても大事な国になります。大事な国ですが、これから先、適当に付き合っていくことがベターなのかもしれません。
この本にはその他のことも詳しく書かれています。東アジアの今の情勢を考えると、筆者は早ければ2025年には南北朝鮮は統一するだろうと述べています。この予想があたるかは分かりませんが、記憶に留めておきましょう。
(言葉の説明)ヤンバン※1(両班)
最後まで読んでいただき,ありがとうございました。
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