仮説実験授業「ものとその重さ」(第4回)の報告

仮説実験授業の実践

2024年4月20日(土)サンデーゼミにおいて科学教室を実施しました

Hiro
Hiro

内容は,仮説実験授業「ものとその重さ」(第4回 ものの変化と重さ)です。

Shige
Shige

今回のゼミ生の参加は3名,計6名の参加者でした。

Hiro
Hiro

科学教室の3回目と4回目の期間が間延びしたことで,学んだことを忘れてしまった可能性があります。なので,私は少し心配していました。そこで,おさらいに時間をかけることにしました。

Hiro
Hiro

3回目の時の実験を同じように繰り返したのですが,ゼミ生が実験結果をよく覚えていた問題がいくつかあり,私は安心しました。ただし,忘れていた問題の実験結果もあり,おさらいをしたことで,ゼミ生が実験結果を思い出してくれていたらうれしいです。

Hiro
Hiro

さて,今回の一番大事な問題は,最後の問題でした。それは,次のような問題になります。あなたも問題を読んで,予想の中からあなたの考えに近い記号を選んでみてください。

【問題7】
 赤ちゃんの体重をはかったら,6500gありました。そのあとすぐに,200gのミルクをのませて,そのまたすぐあとで,もういちど赤ちゃんの体重をはかりました。赤ちゃんの 体重は,どのくらいになっているでしょう。
 予 想
ア.6700gより重くなる。
イ.ちょうど6700gになる。
ウ.6700gより少なく,6500gより多い。
エ.6500gのままで,かわらない。
Hiro
Hiro

あなたの考えは決まりましたか?

Shige
Shige

科学教室の参加者は,どのようにかんがえたでしょうか?

参加者の予想は,下のようになりました。
Shige
Shige

あなたと同じですか?

違いますか?

ア.6700gより重くなる。  3人
イ.ちょうど6700gになる。0人
ウ.6700gより少なく,6500gより多い。        2人
エ.6500gのままで,かわらない。           0人
Hiro
Hiro

ゼミ生の3人は,赤ちゃんはミルクを飲んで身体が大きくなるので,6700gより重くなるだろうという理由でした。なるほど,そうとも考えられます。

Shige
Shige

子育て経験者は,ミルクを赤ちゃんに飲ませても200g分の体重は増えないだろう,だから6700gより少なく,6500gより多いだろうという予想でした。

Hiro
Hiro

これは,ミルクをたくさん飲ませても赤ちゃんの体重がそれほど増えないことを経験上分かっているからだと私は思いました。

Hiro
Hiro

あなたは,どれを選びましたか。やはり,ウ.6700gより少なく,6500gより多いでしょうか。それともゼミ生と同じように6700gより重くなるでしょうか。

Hiro
Hiro

その場で実験ができないので,実験のビデオを観ていただきました。

Hiro
Hiro

正解は,イ.の「ちょうど6700gになる」です。「本当かな?」と,思われる方もいらっしゃるかもしれませんが,本当です。ちゃんと実験すれば,6700gになるのです。

Hiro
Hiro

連続4回の「ものとその重さ」の学習では,「ものの形が変わっても,ものが違うものに変化しても重さは変わらない」ということを,驚きと楽しさをもって学んできました。

Hiro
Hiro

その重さの考えについて,ゼミ生がどのくらい自分で考えられるようになったかテストをして,100点満点をとってもらって,ゼミ生に自信を持って欲しかったのですが,時間がなくてできませんでした。

Hiro
Hiro

私は,とても残念でした。

ここで,テストについて私の考えを書かせてください

Hiro
Hiro

 テストというのは,自分がどのくらい理解しているのか,または覚えているのか,自分自身で知ることができる楽しいものだと私は,考えています。

Hiro
Hiro

あなたもテストで100点満点をとったら嬉しいですよね。私は,嬉しいです。ゼミ生にもこの満足感を味わって欲しかったのです。もちろん,テストの前にはおさらいをしっかりして,全員が100点とれるだろうと予想されるときに,テストをするのは言うまでもありません。

Hiro
Hiro

ところが,私の思いとは裏腹にゼミ生はテストに対してよい印象を持っていないように感じました。そこで,「これからは,テストはしない」と,決めました。ゼミ生に不安な気持ちを起こさせないためです。

Hiro
Hiro

今回ゼミ生の参加者が3名と少なかったことは,このテストと関係があるかもしれないと思っています。前回の科学教室のときに「時間があれば重さのテストをします」と,ゼミ生に伝えてあったからです。もしかすると3名も参加してくれたということは,私の考えすぎかもしれません。そうだといいのですが・・・。

〇参加者の「ものとその重さ」に対する<楽しかったかどうか>の評価です。

5.とても楽しかった   4人

4.楽しかった      0人

3.どちらともいえない  0人

2.つまらなかった    0人

1.まったくつまらなかった0人

(1人は選び忘れです)
〇参加者の「ものとその重さ」に対する<わかったかどうか>の評価です。

5.とてもよくわかった  3人

4.よくわかった     1人

3.どちらともいえない  0人

2.わからなかった    0人

1.まったくわからなかった0人

(1人は選び忘れです)

〇参加者の授業に対する感想です

Hiro
Hiro

感想を書いていただき,ありがとうございました。

(イニシャルの後の番号は,楽しかった度とわかった度を表しています。例えば,5,2は,5.とても楽しかった,2.わからなかった という意味です。)

〇たのしかった。とてもたのしかった。(Nさん ?,?)
〇ものとその重さ勉強して楽しかったです。よく分かりました。(Kさん 5,5)
〇頭で思ったり考えていることが正しいかそうでないかを確かめる実験をする中で,全てには根拠・エビデンスがあることが良くわかった。これからお話しをするときは,よーくたしかめてから言葉にしなくてはと学びました。教えて頂きありがとう!!(Tさん5,4)
〇重さは変わらないのに体積が減ったのにはビックリしました。増えることはよくあるけれど減ることもあるんだなあと初めて知りました。 (Iさん 5,5)
〇ものとその重さ学習がたのしかったです。(Yさん 5,5)

Hiro
Hiro

 次回の科学教室は,仮説実験授業「電池と回路」です。電池と電気に関する問題を解いていきながら,基礎的な電気についての考え方を学んでいきます。科学教室は,5月4日(土)の午前中に実施します。きっと楽しい教室になると思いますので,ふるって参加してください。よろしくお願いします。