仮説実験授業「ものとその重さ」(第3回)の報告

仮説実験授業の実践

『ものとその重さ』「第二部 ものの変化とその重さ(1回目)」

Hiro
Hiro

2024年3月2日(土),サンデーゼミにおいて科学教室を実施しました。内容は,仮説実験授業『ものとその重さ』「第二部 ものの変化とその重さ」です。今回の参加者は,計10名でした。

Hiro
Hiro

今回の学習は実験の準備が大変で,授業が間延びしてしまうおそれがあったので,Shigeさんにお手伝いをお願いしました。ありがとうございました。

Shige
Shige

私も楽しく授業に参加させていただきました。

次回もお手伝いしてもいいですよ。

Hiro
Hiro

ありがとうございます。

Hiro
Hiro

今回の科学教室は,重さについてのかなり難しい内容を含む学習だったのでゼミ生のみなさんの反応が気になっていました。「楽しさ」の評価で8人全員が「楽しかった」以上の評価だったので,安心しました。

Hiro
Hiro

ただ,「わかったか」の評価で,<どちらともいえない>が1人,<わからなかった>が1人だったことについては,学習の進め方を考えなくてはいけないかな,と思いました。

Hiro
Hiro

今回,問題ごとに誰がどの選択肢を選んだのか人数を調べて,その人数をメモしておきました。これから書く内容は,授業を受けておられない方にとっては,❓❓❓だと思います。そうだと思いますが,あえて書かせてください。

Shige
Shige

できたら,分かりやすく書いてくださいね。

Hiro
Hiro

はい。わかりました。

例えば,問題1.の木切れを水に浮かせて,重さをはかるという場面では,ア.木切れの重さだけ増えるとした人は,3人いました。イ.木切れを入れる前と同じで,かわらないとした人は,4人いました。ウ.木切れの重さの半分くらい増えるとした人は,1人いました。

Hiro
Hiro

この問題は,かなり悩む問題なのです。特に「浮力」を学習した人にとっては,かなり難しい問題になると思います。実験結果は,アが正解です。

Hiro
Hiro

ゼミ生のみなさんは,この木切れの重さだけ増えるという結果を知ったわけです。ところが,問題2.の水槽に石を入れて重さをはかる問題でも,イ.石を入れる前と同じで,重さはかわらない,を選んだ人が,3人います。

Shige
Shige

イ.を選んだら間違いですよね。

間違ったら,いけないんじゃないの?

Hiro
Hiro

このことは人間の素晴らしさを表していると私は思います。一度,前の実験で結果がわかったけれども,今回の実験もこの3人は自分の直観を信じたのだと思います。

Hiro
Hiro

次の問題3.は,砂糖を水に溶かすと重さはどうなるか,という問題です。ここでも5人のゼミ生は,砂糖が溶けると軽くなる,の選択肢を選んでいます。

Hiro
Hiro

これも自分の直観を信じたことになります。人間って,自分の直観をどうしても信じてしまいます。実験というのは,実は,自分の直観と科学の対決なんです。自分の直観より科学の方が正しそうだと思えるようになってくると「質量保存の法則」が自分の人生の中で使えるようになってきます。

Hiro
Hiro

「質量保存の法則」を言葉で学んでも自分の考えになったり,生活の中で使えるようになったり,決してなりません。(私は,そう確信しています)直観と科学を対決させて,「あっ,本当に重さはモノが変化しても同じなんだ!」という考えを,感動をともなって学ばなくては,人間の考えは決して変わらないのです。

Hiro
Hiro

この機会に私の科学に対する考えを書かせていただきました。

Shige
Shige

ふーん,そうだったの。

少し勉強になったわ‼

間違ってもOKってことね。

Hiro
Hiro

その通りです。

間違ってもいいから,

自分で考えることが一番大事なのです。

Hiro
Hiro

次の「ものとその重さ」の学習もあなたが考えている重さの概念を覆すような内容(おそらくですが・・・)になっていますので,ぜひとも科学教室に参加してくださるようお願いします。

Hiro
Hiro

最後に,Kさんの感想に「先生の教え方がよくわかりやすくってよかったです」とありました。このことは私に,自信と嬉しさを与えてくれるものでした。ありがとうございます。

Shige
Shige

よかったじゃない。

こんな素敵な感想をもらえて!

Hiro
Hiro

私がゼミ生に教えている学習は,これまでに何回もみなさんにお知らせしている通り「仮説実験授業」と言います。仮説実験授業は科学の基礎的な法則や概念を教える授業です。

Hiro
Hiro

実は,この授業も科学になっているのです。つまり,授業科学ということになります。授業科学(仮説実験授業)を簡単に言いますと,次のように言うことができると思います。

『仮説実験授業をしたいという情熱を持った方であれば,誰でも,どこでも仮説実験授業を実施すれば相手に分かりやすく,科学の基礎的な法則や概念を感動的に教えることができる』です。
Hiro
Hiro

どうしてかというと,授業が科学になっているからです。

Hiro
Hiro

私は,この仮説実験授業を広めるために今まで活動してきましたし,これからも活動していきたいと考えています。日本中の人が,いや世界中の人が仮説実験授業で科学(社会科学も含みます)を学んでいくと,いつの日か「💛世界平和が実現できる💛」のではないかと真面目に思っているのです。

Shige
Shige

へー,そうだったの?!

知らなかったわ。

すごーい。

Hiro
Hiro

世界平和になるのは,なぜか。

人々は自分の直観ではなくて科学を信じるようになるからです。

つまり,人間を信じられるようになるからです。

Hiro
Hiro

今回のレポートで,私は大ぶろしきを広げてしまいました。これからも仮説実験授業をよろしくお願いいたします。

参加者の<楽しかったかどうか>の評価

  • 5.とても楽しかった    7人
  • 4.楽しかった       1人
  • 3.どちらともいえない   0人
  • 2.つまらなかった     0人
  • 1.まったくつまらなかった 0人

参加者の<わかったかどうか>の評価

  • 5.とてもよくわかった  4人
  • 4.よくわかった     2人
  • 3.どちらともいえない  1人
  • 2.わからなかった    1人
  • 1.まったくわからなかった0人

参加者の授業に対する感想

Hiro
Hiro

感想を書いていただき,ありがとうございました。

(イニシャルの後の番号は,楽しかった度とわかった度を表しています。例えば,5,2はとても楽しかった,わからなかった という意味です。)

  • 今日は,実験を見てにごっているところがすごいなと思いました。楽しかったです。(Uさん 5,3)

 

  • ものとそのおもさのべんきょうがたのしかった。(Yさん 5,5)

 

  • ものとその重さの勉強してよく分かったです。とても楽しかった。(Kさん 5,5)

 

  • とてもたのしかった。とてもわかった。たのしかった。わからなかった。(Nさん 5,2)

 

  • 重さの重いと軽いの木ぎれと石を重いのをいい勉強になりました。考える力がつきました。(Uさん 4,4)

 

  • はじめは,わからなかったけど考える事によってわかるようになりました。次回もものとその重さの学習をしたいと思いました。先生の教え方がよくわかりやすくってよかったです。(Kさん 5,5)

 

  • 塩を水にとかしても重さはなくならないということがわかりました。消えても重さはなくならない不思議がよくわかりました。体積のことはまぜるとへるということもびっくりしました。具体物で示して下さってよくわかり,これまたびっくりしました。体積が変化するので,少しむずかしかったです。(Tさん 5,5)

 

  • 思っていることが実験する中で間ちがっていたことに気づかされた。根拠やエビデンスを意識して物事を正しくとらえて暮らしていこうと思った。体積・重さ・量・水・アルコールと入りまざっての勉強なので,それらの基本を押さえておかねばと思った。(Tさん 5,4)
Hiro
Hiro

最後まで読んでいただき,ありがとうございました。